○○三 はじめての建造
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
も然程高くない。少し奥に進むと、エレベーターのような機械が置いてある。
隣には、タッチパネルの台。
「お、おーい。妖精さん?」
提督がそう言うと、妖精さん達は一斉に立ち止まり、ダンボール箱をその場に置いて、敬礼をした。
「わぁお… 建造ってどうやるの?」
一番近くにいた妖精さんに、しゃがんでそう聞くと、言葉すら話さないが、身体全体を使って、奥の機械を指した。
「偉いねぇ。頑張ってください、妖精さん達」
表情は変えない妖精さんだったが、ほんのり頬を赤く染めたのだった。
先ほどの乙女妖精さんに教えられた奥に向かうと、目の前に置かれた機械に驚きを隠せなくなった提督。
隣に置いてあるパネルに手をつけると、画面が表情され、資材の表示が出る。
「だからなんでこう妙にハイテクかね」
ゲームの中だからか、と自問自答を済ませて画面操作に取り掛かる。
燃料、弾薬、鋼材、ボーキサイトの数量、開発資材の数量を決め、建造と表記されたパネルをタッチする簡単なお仕事。
「オール三十…… ここはキリのいいオール百でいきましょうか」
建造パネルをタッチすると、隣のエレベーターのような大きな機械の上部分に時間が表示される。
01:00:00
一時間、と。
建造時間を見終えると、せっせこ駆け回る妖精さんを抜けて建造室から出る。
目の前で立っていた電に、
「お勤めご苦労様なのです!」
と、言われ、少しばかり照れる提督。
「あ、司令官さん! 任務の『はじめての建造』にチェックを入れてないのでクリアになってないなのです!」
チュートリアルの罠である。
「え、言ってよ… 先に…」
まぁ、いいや。と提督は思ったのだろう、嫌な顔は見せずに電を見て笑った。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ