第3章 リーザス陥落
第59話 レイラを救え
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〜レッドの町〜
復興作業音が町の中で木霊する中……、ランスは目を覚まし 外へと来ていた。例によって、ユーリに例の魔法を仕掛けられ、上々の気分で、散歩をしている様だ。傍らには、シィルが来ていた。
「ランス様、おはようございます」
「ふぁーーっ、太陽が赤いぜ。昨日もたーーっぷり出してやったからなっ!」
「あぅ……」
シィルは、頬を赤らめた。
勿論、ユーリに頼まれて、後処理をしていたのだ。そうじゃないと……、宿屋のベッドを汚してしまうから。シィルは別にそれは問題無いんだけど、例え夢の中であっても、少し複雑な想いはあった様だ。ユーリに感謝はしているのは間違いないんだけど……ちょっとだけ。だって、自分以外の女の子だから。
「あ、ランス シィルちゃん。おはよう」
そんな時、かなみもランスとシィルを見つけて、合流していた。
「……ぐふふ、あー、さて今晩は誰とHするかなぁ……、たまにはロリっ子と言うのも悪くはない。……無論限界年齢はあるが」
ランスの守備範囲15歳〜29歳だから。……別にそんな情報は要らないが。
「……ったく、朝っぱらからそんな事ばかり……」
かなみは、呆れてしまっていた。
ランスにユーリが掛けた幻覚魔法の事は知っている。ユーリの苦労がしのばれるなぁ……、と思わずにはいられなかった。そして、そのおかげで 魔の手が他の女の子たちに言っていない事を考えると、感謝もせずにはいられなかった。後少し、何かが変わっていれば、違っていれば……、自分が餌食になってしまっていた可能性だってあるのだから。
「がははは! おお、そうだ。今は精力チャージ中だが、かなみが、泣いて頼むと言うのなら、今からでも相手してやるぞ! 路上S○Xするか!?」
「死んでもイ・ヤッ!! ……そんな事より、司令部でマリアさんが呼んでいたわよ。もう、殆ど皆揃ってるって言うのに、しっかりしてよ!」
ランスの申し出を一蹴!
当然だろう、死んでも嫌と言う想いの裏腹には、彼の姿が鮮明に出てきている。……かなみも、他の彼女達と同じ想いがあるのだ。
『自分の初めては好きな人と……』
と言う絶対の想いがあるから。
「……ふふ、……かなみさん」
シィルは笑っていた。
かなみの表情から、何を想っているのか……判るから。互いに想い人がいるからこそ、恋する乙女だからこそ、判るのだ。正直、……同じ相手じゃなくて本当に良かった……、とシィルは思っていた。
「なんだと!? このオレ様を呼びつけているだと!? 生意気な、誰がこの軍隊の最高司令官だと思っていやがるんだ!?」
「え? 実質、ユーリさんでしょ?」
「誰がだ馬鹿! あのガキはただの戦闘狂であり、このオレ様の下僕だと言う事、いつ
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