第3章 リーザス陥落
第59話 レイラを救え
[2/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
も言ってるだろうが!」
「だから、誰がランスの下僕よっ!!」
かなみがユーリの代わりに抗議するかなみ。……この時、当の本人は くしゃみをしているのだった。
「だぁぁ! 兎も角、ここはその辺をきっちろと教えてやらなくてはならない!」
ランスは、殆ど強引に話を終わらせると、シィルとかなみを連れて司令部に向かっていった。
〜リーザス軍司令本部〜
ランスは、ずかずかと我が物顔で司令本部へと入っていく。
……ランスの性質は皆が知っているから、今更ケチをつける者などはいなかった。ランス自身の戦闘能力の高さも、リーザス軍の皆が知っているから それも拍車をかけていた。当然だが、騎士道を重んじる彼女は……複雑だったが、自身が最大限に信頼出来るユーリも信頼しているから、一先ず落ち着いていた。
「あ、ランス。遅かったじゃない」
マリアが、ランスに気づいて声を掛けたが……、ランスはというと、さっきのことがあるから、随分と不機嫌気味に。
「うるさいっ! オレ様が司令官だぞ!? 何をしようとオレの勝手だ!」
「はぁ……、随分とご立腹だな? 朝っぱらから」
腕を組んで壁に寄りかかっていたユーリは苦言を呈していた。勿論だが、ユーリ自身も大体の想像はつく。
「どうせ、かなみが呼びに行って、マリアが呼んでいる……と言ったら、『最高司令官に生意気な〜〜』とか言ったんだろうけど」
「わぁ、流石はユーリさんですね? 間違ってません〜」
シィルは、ユーリを見てぱちぱちぱち〜っと拍手を贈っていたが、当然ながら、ランスに頭を叩かれた。
「ひんひん……わ、私はただ……、ランス様とユーリさんがとても信頼されていると……」
「馬鹿者! コイツはただの下僕だって言ってるだろうが!!」
「ひんひん……」
「だから、誰が下僕だっての……」
やれやれと、ユーリは首をふる。
ひさしぶりに自分で否定できたなぁ……と、この時思ってしまっていた。いつも、主にかなみが代弁をしてくれていたから。
そして、この場にいるのはリーザス軍の将軍・副将達とカスタム側では、マリアのみ。
他の皆は別作業をしている。町の復興の手伝いであったり、物資の調達等を行ってくれているのだ。それは主にランを中心にしている。
その仕事ぶりは、レッドの町の住人はとても大助かりであり、……これは、1話に1回は言いたいほど、相変わらず、カスタムの面子はスペックが異常に高いのである。
「オレ様は、最高司令官だ! なら、ユーリもマリアも、この解放軍全員がオレ様の部下だ! 敬うのだ!!」
「はいはい。なら、ランスもオレに負けないようにな? 上官のくせに、手加減してくれ〜とかは言わないよな?」
「だぁぁぁ!
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ