解決の時間(2016/03/31 一部修正)
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り混乱している様だ。……まぁ、当然といえば当然の反応だ。既に免職されているとはいえ、防衛省所属の職員が私怨で不祥事を起こしたんだからな。
それにその超生物も関わっている上、起こった場所が場所だ。十中八九、上層部は命の危険に晒された君達に対し口止めを兼ねた何かしらの賠償を行い、鷹岡諸共事件の存在を抹消することで片を付けるだろう。
そして、鷹岡と事件の存在が抹消される以上、南君と律が行った行動も無かったことになる」
……確かに。よくよく考えれば、俺と律を正式な裁判で裁くとなると、この普久間殿上ホテルや暗殺教室、更には殺センセーの存在まで世間に知れ渡ることになり兼ねない。
いや、それだけならまだいい。一番の問題は来年の3月に地球が月の様に消滅するかもしれないという情報が洩れる方だ。もし、それが知れ渡れば世界中の人が暴動を起こすことは必至。
ギャグマン●日和の終末の様な世界になるならまだいいが、某世紀末の様な世界になったりしたら洒落にならない。って!洒落にならないといえば、病欠組だ!!
「烏間先生!ウィルスの治療薬を―――」
「ああ、そのことなら既に解決している」
「早く病欠組に――――って、え?」
「君が気絶している間に鷹岡だけでなく、雇われていた殺し屋3人組も重要参考人として防衛省が拘束したんだが、拘束した毒使いの男曰く、病欠組の生徒に盛ったのは改良型の食中毒菌だそうだ。
猛威を振るうのは4時間程で、その後は菌が急速に鎮静化し、無毒になるという話だ。感染者に服用させる栄養剤まで渡してきたから、嘘の可能性はほぼ無いだろう。
仮に嘘であったとしても、鷹岡が持ていた治療薬も確保している上、毒使いも拘束しているんだ。何かあっても対処のしようはいくらでもある」
確かに、ウィルスの製造者である毒使いを確保できているなら、例え嘘を吐いていようと対処はできる。いざとなれば、針を使って頭の中を弄って無理矢理吐かせればいい。
まぁ、この手段で自白させた場合、それ以降毒使いのおっさんは一生夢の世界で暮らすことになるんだけどな。
「……南君、また何か危ないことを考えていないか?」
「何言ってんですか、烏間先生?俺が鷹岡にしたことを考えれば仕方ないかもしれませんけど、疑り深いにも程がありますよ」
鷹岡との一件があったとはいえ、今の烏間先生は勘が良過ぎる。もし、実際に毒使いを自白させるとしても、極力疑われない様立ち回らないとな。
「………まぁ、いい。それより、これ以上ここに長居してはホテル側に気付かれかねない。我々も早々に撤収しよう。南君、立てるか?」
烏間先生にそう尋ねられ、俺は上体を起こす所までは難なくできたが、立ち上がることはできなかった。
「………すみません。まだ平衡感
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