3部分:第三章
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っとしたらこれは」
天野も強張った顔で言う。
「まさかな。これは」
「死体を埋めているのか?」
今度言ったのは原田だった。
「ひょっとして」
「ねえ、場所はわかってるわね」
福田はまた怪訝な顔で皆に言うのだった。
「少し皆で調べてみない?これってとんでもないことみたいよ」
「そうだな」
天野が最初に福田の言葉に頷いた。
「皆で行ってみるか。シャベルを用意してな」
「掘り返すか」
原田も言う。
「ひょっとしたら出て来るのはな」
「ただ。出て来たもの次第ではすぐに」
また福田が言葉を出した。
「警察に連絡ね」
「ああ」
こうして三人だけでなく放送部の皆で録音機を置いたその場所に向かいそこを掘り起こしてみた。場所はやはりそのそこだけ草が生えていない場所だ。そして実際に掘り起こしてみると。
「・・・・・・まさかとは思ったけれどね」
「ああ」
シャベルを肩に担いだ天野が福田の言葉に頷いていた。そのうえで足元を見ている。足元は既にかなりの深さまで掘られておりそこから青いビニールが見えていた。そしそこから出ている何か白いものも。
「出て来たな」
「これって何だと思う?」
福田もまたそのビニールと青いものを見ていた。そのうえで皆に問うていた。
「麻奈、一つしか思い浮かばないけれど」
「俺もだ」
答える原田の声は強張ったものだった。
「これは。やっぱりな」
「死体だな」
天野も言う。
「これは間違いなくな」
「そうよね。それでどうするの?」
福田は強張った顔で二人に対して尋ねる。
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