序章
第1話 嗚呼、懐かしきかな子供時代
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「行っちゃったね」
「処理オチしたんだろ。まあ、仕方ないか」
どうやらあの口論に耐え切れなくなったらしいなのはちゃんが逃走してしまった。
「ヤバッ、あいつらコッチくんぞ!!」
「アレは、ファーストだね」
うっかりしていた。逃走に気を取られすぎた所為か赤毛の少年がコッチに来ているのに気づくのが遅れてしまった。向こうはコッチに完全に気づいているようでまっすぐ向かってきた。幸いだったのは面倒くさそうなセカンドがさっさと立ち去ってくれたことか。
「こんなところでなにしてるんさ?」
「えっと…男女間の痴情の縺れの観察?」
「いや、それは普通の受け答えじゃないだろ」
「てか、おまえらもう十分に普通じゃないさ」
ハル…もう少しまともな答えはなかったのか?あと、ファースト。ソレどういう意味だ!
「出来心だったんです!」
「小学生にも満たない人間が痴情の縺れを出来心で観察するかっ!!」
「もう、疲れたさ。二人ともあのときの二人さ?」
心底疲れた顔でファーストが核心に迫ってくる。
「まあ、その通りだ。俺は東堂朔也。呼称はサードだ」
「僕は西島晴信。フォースだよ」
「俺は、南海海斗。ファーストさ」
「ああ、知ってるよ」「知ってたよ」
「なんでさ!?」
「や、その口癖聞けば名前は別にしても正体の当たりはつくだろ」
「分からないと思ってたんだ」
「ヒドイさっ!」
俺とハルのコンボに完全にフルボッコ状態のファースト。なんか哀愁漂ってきそうだ。まあ、いいか。それより本題だ。
「なあ、南海」
「海斗でいいさ。で、なにさ?」
「悪いんだが、」
「この世界のこと」
「教えてくれないか?」「教えてくれる?」
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