ドキドキ・リュウゼツランド 後編
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現在乗っているのは顔面蒼白のナツさん。あの人はよく物を壊すってリオンくんから聞いてたし、今回も運悪くあれを壊してしまったのだろう。
「つか、いつまでこれ滑ってるんだよ」
俺のイメージではあるのだが、ウォータースライダーは長くてせいぜい30秒から1分くらいしか滑らないイメージがある。だが俺たちはすでにその何倍もの時間をこの蛇のようにうねる道に費やしている。
よく見るとこのスライダー、リュウゼツランドのプール場全体に張り巡らされており、相当金をかけた・・・もとい、手の込んだものになっている。
「「・・・/////」」
ウォータースライダーだからシリルになんとか助けてもらおうかと思ったが、ウェンディと固く抱き合っている2人は恥ずかしいのか、赤面しておりとても何かできるようには思えない。
「ジュビアさんお尻もいいですね!!」
「ああん!!もうやめてぇ!!」
リオンくんの想い人で水の魔導士でもジュビア姉にお願いしようと思い視線をそちらに向けたが、ソフィアのあまりのいやらしい手つきに完全に参っており、体に力が入らない様子。ソフィアから離れようにも体をまさぐられたことによって徐々に力が入らなくなったようで、口ではやめてほしそうだが体は下になっているソフィアに預けている状態。あれでは水を操って何かをするのは不可能だな。
「しょうがねぇ。自分でなんとかするか」
俺はシェリアの腰に回している手を合わせる。ここから階段でもなんでも作ってプールサイドに降りてしまおう。後の人たちは互いの温度を感じながら最後まで楽しんでください。
「アイスメイク・・・・・」
手に魔力を込める。しかしそこである問題が起きた。
イメージがうまくつかめない。階段をすぐ真横に作ると流されている今の状態では通り過ぎるのが目に見えてるし、かといって滑り落ちないようにすると上から来てるシリルたちに突っ込まれてケガするかもだし、かといって先の先まで階段作ってしまうとこの状態でそこまで滑り降りなければならない。
ましてや俺は今シェリアを抱いている状態。力には自信あるけど運動能力はいたって平凡。シェリアを抱えたままどうやって階段に飛び乗るか・・・
ギュッ
俺が試行錯誤していると、シェリアが腕に力をいれて俺にさらに密着する。
「どうした?」
「こ・・・このまま・・・ レオンと最後まで滑りたいなぁなんて/////」
今まで見たことないくらい顔が赤いシェリア。本当に熱でもあるんじゃないのだろうか。それなら出来るだけ早く水から上がらせたいのだが・・・
「オーケー、最後まで滑ればいいんだな?」
「う・・・うん!!/////」
俺の返事を聞いて嬉しそうに微笑むシェリア。
俺はこいつに頼まれると断ることができない。理由は単純、
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