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その手で引き金を引け!!
第一章 A級風間隊
第一話 初トリップ
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でっかい両刃のクレイモア(大剣)を片手に持ち、150cmの眼鏡少女は笑う。
一般人にはみえない幽霊が化け物になった【妖】を狩るために。
霊力が多い相手を狙う彼らは、少女を狙うのは当然であった。彼女は強いから。
普通の【妖狩り】が手こずる相手を瞬殺する少女。
眼鏡少女が大人しいというイメージを壊してくれた・・・

「さっさと来いや!!まとめてくれば楽じゃねぇかよ!!」

喋り方すら眼鏡少女じゃない。
雨が降りだし、視界が悪くなる。
少女は小さい体を利用した一刀両断を繰り出す。
しかし、その着地地点に問題があった。



霊力を使う術は人間の能力の延長線上。
それ以上のことは、死んでも出来ない。
しかし、この術はかかった獲物をランダムにどこかへ移動させるものだった。
少女は対処する間もなく、姿を消した。

 
〜〜〜〜

少女が目を覚ましたのは何時間後か。
ベッドの上。白い部屋。薬品臭い。

病院?

少女は上半身をあげ、辺りを見た。
病院というより医務室だ。

「もう起きてると思いますよ、ほら」

少女は体を強ばらせた。
現れたのは頭にサングラスをし・・・
・・・!?ここはどこだ!?

「よう、元気か?」

「はぁ!?ちょっと待って!?えっ」

少女は自分がトリップしたことに気づいた。
しかも、ワールドトリガーの世界に。
少女は自らに起きた緊急事態に気づきもした。
しかし、しばらくすると落ち着き、どんな質問でも来いと構えた。

「よし、落ち着いたところで、君は?おれは実力派エリート迅」

「如月可憐16歳よ。」

そう、迅さん。
その横いるのはここの司令官。
その司令官が口を開いた。

「単刀直入に聞こう。君は近界民か?」

さぁ、どう答えるべきか。
迅の副作用、未来予知。便利すぎて面倒なやつ。
この回答に手助けすると考えるのが普通。

「・・・うーん、違うかな。正直に話すとトリップしました。」

「・・・」

「なるほど〜」

はい、迅さん、その前に司令官に何か言え!
信じてない顔してますから。

「信じてないなら、城戸司令官。私を監視したらいいんですよ」

あ、城戸司令官。まだ自分で名前言ってないじゃないか。
これで危ない目にあったらどうしようか。全力で逃げよう。

「彼女にとって本当に漫画の世界らしいですよ。ある程度、戦えますし、保護して大丈夫ですよ。ぼんち揚げ全箱かけます!!」

説得力ない。可憐は自分がぼんち揚げと並ばれて、ショックを受けた。
ぼんち揚げより金と並べてほしい。共有な価値のある金と。

「・・・できればそうしてもらえますか?金ないし、家ないし。」

「わかった。ただし、本部に
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