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RSリベリオン・セイヴァ―
第七話「大陸の猛者」
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報を俺に話した。
「転校生?」
「なにせ、相手は中国から転向してきた代表候補生らしいです?」
「おいおい……またかよ? もう代表候補生の相手をするのは懲り懲りだぜ……」
「セシリアさんみたいな人じゃなければいいのですが……」
弥生が苦笑いする。
確か……明後日は、クラス代表選があったはず。憂鬱な日々が続いてもう何もかも逃げ出したい。
――そういえば、俺にも中国の知り合いが居たな? いやぁ……あの子はジャイアンみたいな乱暴な子だから、箒よりも苦手だったな?
昔の懐かしい思い出を回想する一夏であるが、そんな彼の背後から女子の呼び声が彼を振り向かせた。
「久しぶりね! 一夏っ?」
「ああ?」
振り返ると、そこにはツインテールをした……小学生? レベルの背丈を持った小さい女子生徒がこちらへ仁王立ちしていた。
「えぇっと……誰、だっけ?」
一夏の苦笑いにその少女は呆れた顔で不機嫌となると、いきなり大股で一夏の元へ歩み寄ってきた。
「もう! あたしよ! あたしぃ!! 凰鈴音よ!? 小学校のころ幼馴染だったでしょ!?」
「えっと……あ、ひょっとしたら?」
一夏は考える。顎を抱えて何やら記憶の片隅に心当たりがあるようすであった。
「うんうん! ようやく思いだしたようね?」
笑顔を取り戻した少女だが、その笑顔も長くは続かなかった。
「ああ? お前、もしかして小学校のころウチのクラスを牛耳っていた、あの虐めっ子だろ?」
「……って、ちっがーう!!」
「一夏! キサマ、幼馴染は私以外にもいたのか!?」
と、タイミング悪く箒が割りこんできた。弥生は、懐から御札を取り出そうと準備をしている……
「ち、違うって!? 小学校のころに俺をいじってた虐めっ子だって?」
「誰が虐めっ子よ!? よくアタシの家でご飯とか食べてたじゃない!?」
「お前が勝手に拉致ってきたんだろうが! 腹も減ってないのに、無理やり口へ詰め込ませるんだから……あのころは、よく隙を見ては逃げ出したもんだな?」
「一夏……お前、虐めっ子に縁があるんだな?」
と、俺。
「やめてくださいよ? 狼さん……俺だって、こんなことになるなんて思っても見なかったんですから……」
「……で、誰よ? ソイツ」
そこで、この凰という転校生が、俺に視線を向けた。何やら邪魔者を見下げたような目つきで、何だか嫌だった。
「この人は、俺と同じ世界初の男性操縦者で鎖火狼って人だよ?」
「へぇ〜?」
何やら、彼女は俺を疑うような視線を向けだしてくる。何やら気まずい雰囲気だ。
「ねぇ?」
しかし、途端彼女は俺の隣に座りこむと、先ほどまでの態度が嘘かのように俺へ笑顔を見せてきた。
「へぇ! 男性操縦者なんだ? 一夏以外にも居たのね〜?」
「な、何だい?」
急に態度を変えた彼女に、俺は
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