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RSリベリオン・セイヴァ―
第七話「大陸の猛者」
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引に誘ってくる。どれもこれも自分にしては嫌な一日でしかない。これも、女尊男卑の影響だろう。
コンコンッ……
「……?」
ふと、ドアをノックする音が聞こえた。狼達が帰ってきたのか、いや……ノックということは別の人か?
「はーい」
「一夏! アタシよ?」
カチャッ……
一夏は、すぐさま鍵を閉めて居留守を使った。
「ちょっと! 開けてよ!?」
「織斑一夏はただ今留守です。一か月後にお越しください」
「ふざけないで! とりあえず開けてよ!?」
「用があるならここで言えよ?」
「開けないと、ISでこじ開けるわよ!?」
「はぁ?」
別にしたって怒られるのはコイツであるが、千冬のことだからきっと自分にこっちにも非があるというのが道理だ。仕方ない……
「入れ……ただし、手短に済ませろ?」
「もう……どうしちゃったのよ?」
ブツブツ言いながらも、凰は本題を言った。
「ねぇ? 前にアタシの家でご飯食べてた時のことなんだけど……覚えてる?」
「全然」
「ええ!? 約束したはずよ!?」
「小学校のころからの約束なんて覚えていないよ?」
「酢豚よ! 酢豚!!」
「酢豚?」
「そうよ、今度アタシが大きくなったらアンタに酢豚を……」
「ああ……でも、俺って酢豚嫌いなんだ」
「え……?」
「だってさ? 俺、パイナップルは言ってるのって食えないんだよね?」
「ぱ、パイナップルが入っているから美味しんじゃない!?」
「とにかく、俺は酢豚は食えないから? チンジャーロースか、ギョーザならまだしも……果物を使った肉系料理はちょっと……」
「何よ! あの時の約束を覚えていないの!?」
「約束って……小学生のころだからなぁ……?」
「はぁ〜……もういいわ? 明日の代表戦でアンタに勝ったら酢豚を食べさせてやるんだから!」
「え、代表者は狼さんだけど?」
「代わってもらったのよ? 『ハニトラ』でね?」
「は、ハニトラ!?」
一夏は、飛び上がりそうになった。
「ああー、でもハニトラって言っても従来のああいうエロいことはしないわよ? いろいろと振り回したりとかして、散々になったところで代わってもらったの」
「テメェ……狼さんに何をした!?」
すると、突然豹変するかのように一夏は立ち上がると、凰の胸ぐらを掴んで怒号を上げてきた。
「な、なによ……?」
「狼さんに何をしたんだ!?」
「べ、別に怪我とかはさせていないわよ!?」
「本当だろうな? 関係のない人を巻き込むなら、俺が許さないぞ!?」
「そんな悪役みたいな風に見ないでよ!? アタシは、一夏と戦いたいから……」
「まぁいい、あとで狼さんから詳しいことを聞く……」
一夏は、少々落ち着きを取り戻してベッドに座り直した。
「と、とりあえず! 明日は覚悟しなさい?」
「チ
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