外伝 シンフォギア編 その2
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それからミライは特異災害対策二課に入り浸り…
「いやぁ…欲しいものが手に入るってのはいいね」
シンフォギアの運用の為に実験機材また資材は多い。
「あったかいもの、どうぞ」
「あ。あったかいもの、どうも。あおいさん」
いつの間にかコンソール一つを占領してしまっていた。
「何をしているの?」
コンソールのそこに並ぶのは文字の羅列だ。
「何に見えますか?」
「それが分らないから聞いているのよ」
「了子くんなら分るか?」
更に後ろから覗いていた弦十郎が振り返りざまに聞いた。
「さあ?この私でも門外漢よ。しいて言えばパソコンのOSに似ているって所くらいかしらね」
「残念、ハズレですよ」
「そうよねぇ。そもそも私も結構言語には通じているつもりなのだけれど、そこに使われている文字すら私には初見なのよ」
まずミライがやったことは新しい文字の創造。それをキーボードに割り振り、未知の言語で綴られている。
「そもそも、それ発音できる言葉になっているの?」
「さて、どうでしょうね?」
とはぐらかしながらも叩く手を止めない。
ビーッビーッ
「あら、ノイズか…最近多くないですか?」
「そうだな。だが…翼と響くんに出動要請。ミライくんは…」
「行ってもいいですけど、避難誘導は完了しているようですし、二人に任せた方が…」
「もう一月経つのにかみ合わんか…」
「ですねぇ…」
翼と響の不和が目に見える様。
「まぁだいたい響のおせっかいが翼の気に触ったんでしょう。後で両方のグチを聞いておきますよ」
「すまない、助かる」
「とは言え、翼もわたしに関してどこかよそよそしいんですがね」
「既知であった君がシンフォギア装者であると分ったのだ。その内情はおもんばかるばかりだ」
「私が皆を守っていて、その中にわたしも居なければいけない、って思ってそうですね」
「おまえ…分ってるなら…」
「いえ、実はなかなか取り付く島がなくてですね…取り付く島も響がぶっ壊してしまったようなので、そっちの修復が先かな、と」
「なるほど」
「ノイズは二人で何とかなりましたね」
「ああ。だがいまだ不和は直らず」
しかし、モニターの先で取っ組み合いに発展しそうなそこに乱入者が現われる。
ビーッビーッと警報が鳴る。
「ネフシュタンだとっ!?」
弦十郎の絶叫。
「ネフシュタン?」
「二年前奪われた完全聖遺物よ」
と了子さんが説明する。
「ミライくんっ!」
弦十郎がそう叫んだ後、視線は再びモニターヘ向ける。
「あー、はいはい。わたしも出撃します」
「頼んだっ…て、
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