2 選択肢
[8]前話 [1]後書き [2]次話
SHRの後は体育の一環で武具庫に行くことになっていた。
ここで一生を共にするゼクラスを決定するのだ。
魔法が使えない人たちのみこのように高等学校に入学したときにゼクラスが支給される。
したがって今の時間、魔法使いたちは別のところで別の授業が行われているはずだ。
緋井垣はここにいないため、彼は魔法使いなのであろう。
笠峰とともにグルグルと武具庫の中を歩き回り自分に合いそうなものを探す。
体育館よりも大きくて迷子になりそうだ。だからかなんなのかあちこちに案内板がおいてあった。
ちなみに自分に合わないゼクラスを使おうとすると体が拒否反応を起こしてしまうらしい。
軽ければくらっと足元がふらつくぐらいだが、最悪の場合は死にいたる。
それでも少しくらいなら安全なためかなんなのか、この学校にもあるSランクゼクラスも置いてある場所は多くの生徒でいっぱいであった。
「Sランクのところは最後にしようか。混んでるし」
「そうだな」
と相談をして最低ランクのCから行くことになった。
Cランクには遠距離系の武器(ボウガンや小銃型など)が多く、使いこなしやすいのが特徴だ。
ちなみに俺の適正戦闘距離は中距離。つまり遠距離系の武器にも近距離系の武器にも適するいわゆる一般型だ。
笠峰に適正戦闘距離を尋ねると
「空人でいいよ・・・僕は遠距離だったよ」
「へえ、珍しいな」
一番多いのがさっきも言った中距離型。二番目が近距離型。一番少ないのが遠距離型だ。
Cランクのゼクラスには遠距離系武器が多く、空人は真剣に眺めていたが、しばらくすると首を振って
「だめだ。いいのがない」
といった。
「そうか。じゃあ『B』と『B+』は飛ばして、『A』にいこうか」
「そうだね。じゃあ・・・「すみません!!」へ?」
後ろからの声に振り向くと小学生ぐらいの女の子(推定身長130cm程度)がたっていた。
「どうしたの?」
と愛想よく空人が尋ねると
「『A』のブースってどこですか?」
と尋ねてきた。
「迷子?」
ときくと顔を真っ赤にした。
・・・どうやら本当に迷子らしい。
と俺があきれていると横から空人が
「じゃあ、一緒にいこうよ。君何組?」
「に、2組です」
「じゃあ、同じだね。俺、笠峰空人。よろしく。・・・ほら、月影も」
「ん?・・・闇野月影。よろしく」
「わ、私は光山太陽です!!」
その一言に俺たちは驚愕した。
[8]前話 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ