Fate/stay night
1122話
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感が……ね』
そう言えば、2人ともちょっと動きがぎこちないとは思ってたんだけど……まさか、それが理由とは。
さて、何と言えばいいのやら。
思わず言葉に詰まっていると、不意に周囲からの声が聞こえてくる。
「ほら、見てよ。きっと修羅場よ修羅場」
「うわ、遠坂と美綴の2人を相手にか? うちの学校でもトップクラスの美人を相手に修羅場とか……誰だよ、あいつ」
「うん? 知らないのか? あの男はアークって転校生だよ。しかも住んでいるのは遠坂の家だってよ」
「ちょっと、それって同棲?」
「ま、普通はそう考えるよな。ただ、本人は同居って言い張ってるけど」
「けど、それじゃ美綴に勝ち目はないんじゃないか?」
「どちらにしろ……妬ましい」
「爆発しろって言いたくなるのは俺だけじゃないよな?」
「私としては、遠坂さんが羨ましいけどな。アーク君みたいな人と一緒に暮らせるなんて羨ましい。外国人はこの冬木だと珍しくないけど、ああいう格好いい人ってそんなにいないから。垂れ目がちなところが素敵よね」
「お前もか……お前も外見に騙されるのか!? 男は外見じゃなくて、中身だろ!」
「……そういうあんたは、あっさりと女の外見に騙されているけどね」
「それはそうだろう! 美人は世界の宝! ……はっ!」
「ふーん、よくもまぁ。大事なのは中身? 数秒前の自分の言葉を考えてみる事ね」
何だか、微妙に俺達を見ながら言い争いをしているような奴等もいるけど……まぁ、とりあえずそれはスルーしていく。
『今日、体育とかがなくて本当に良かったわ。もしあったら、まともに動けたかどうかも分からないもの。とにかく、このまだ私の中に入っているような違和感が消えるまでは戦いは避ける方向で行くわよ。多分明日には大丈夫だと思うけど』
『あたしも遠坂の意見には賛成だけど、慎二の件はどうするんだ? 昨日の事もあるし、もし慎二が学校に来てれば、大人しくしているつもりはないんだけど』
『綾子、一応言っておくけど、あんたの筋力は普通の人よりもかなり強いの。下手に殴ったりしたら、慎二程度なら一撃で死ぬわよ?』
『半サーヴァントってのになったおかげか、力加減は自然と出来るんだけど……それはさすがにな』
『それに……』
意味あり気な視線を学校の校舎へと向ける凛。
『あの馬鹿の件は、衛宮君が責任を取るって言ってたのよ。なら、どうやってその責任を取るのか、ちょっと聞いてみたいわね』
『衛宮……か。正直、遠坂の言葉を聞いてもまだ納得出来ないな。……いや、信じたくないって言った方がいいか』
『既に決まっている事を自分の希望的観測で信じないなんてのは、心の贅肉よ』
初めて聞くその表現に、思わず口を開く。……念話だけど。
『贅肉? ……昨日見た限りだと、別に
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