暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第58話 守りたい者、譲れない想い
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皆、ヘルマンの奴らに蹂躙されて身も心も疲れてる筈なのに、こんなに頑張ってくれてるの」

 マリアは、頼もしい! と言わんばかりに腕を組みながら頷いた。

「うん、私も殆ど作業も終えて、今後の復興スケジュールも組めたから、リーザス解放作戦の方に戻れるわ。そっちがメインだしね」
「……はぁ、本当にカスタムの面々は」

『スペックが高い』
 そう思わずには要られないユーリだった。

「それで他の皆はどうした? ……勿論、ランスは言わなくていい。どーせ、『面倒で地味なのは全て任せたぞ。がはは!』とか言って、シィルちゃんとどこかでヤってるんだろうし」
「……流石、付き合いが長いわね。ユーリさん……、一言一句間違いなく、誤字すら無いわ。ランスのバカは、バレスさんや、エクスさんに祝勝会の時にでも話を、って言われてたんだけど、お2人をホモ扱いして一蹴しちゃってたし」

 マリアは、呆れた様子でそう答える。……マリアが呆れるのも無理はないだろう。面倒だから、断るのは百歩譲ってまだ良いが、ホモ扱いとは何だ?って思える。

「……まぁ、ランスだからな。バレス達も色々と判ってきてるだろう。……腕は立つのは間違いないから、色々と複雑だと思うが、そこは我慢してもらうしかない」
「そうよね……」

 最後には、互いにため息を吐いてしまっていた。

 そして、マリアは続きのメンバーについてを言う。

「えっと、ミリ、トマト、ミル、ラン達は、教会に薬や生活品、色んな物資を運んでくれてる。町の怪我人、軍の怪我人達はあそこでも安静にしてもらっているしね。かなみと志津香はさっきまでここで色々と手伝ってくれてたけど、少し風に当たってくる、って言って離れてて、清十郎さんは、町の入り口でヘルマン軍達が奇襲に来ないか、監視をしてくれてるわ。それからー、えっと、真知子さん、優希ちゃんは情報の整理に当たってくれてて……」

 マリアは、顎に指を当てて、思い出しながら更に続けた。……もう1人の問題児?がいる事を思い出しながら。

「あー、ロゼも色々と回復してくれてたんだけど、『ちょっと英気を養ってくる〜』とかなんとか言って借りてる部屋に言ってるわ。数少ない綺麗で大きな部屋だけど、色々と貢献してくれてるし、ね……。ナニしてるかは想像つくけど。」
「………はぁ。だな。オレもスルーしておく」

 マリアの言葉を聞いてユーリはため息を吐いていた。ロゼだ、と言えばそうなのかもしれないが……中々なれれる様なものではないだろう。ランスの事を女性達が中々慣れれないと言う事と同じく。

「あ、そうだ。ユーリさんを探してた子がいてn「お兄ちゃんっ!!」そうっ、ヒトミちゃん」

 マリアの言葉が終わる前に、ヒトミの声と共に、背中に軽く衝撃が走った。どうやら、ヒトミが飛
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