第三十三話 上村中尉!ディオラマも芸術だ!!その十
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「悪田部さん失礼のない様にって言ってたけれどな」
「何か俺達会わないうちから嫌われてるな」
その姫にだ。
「いつもこうして嫌われるな」
「作中で俺達好きな奴いねえな」
「まあいい、嫌われてるなら徹底的にやってやるぜ」
「世の中金さえあればいいんだよ」
完全に居直っている。
「じゃあやるか」
「今回もな」
「もう相手も来てるな」
「それじゃあやるか」
「俺達の戦いな」
「今回もやるか」
「最近本当に戦いの前のお話が長いわね」
瞬は二人がやっと自分達のところに来たのを見て言った。
「あんた達ここ数話絶対観衆の皆さんと喧嘩してるわね」
「こいつ等が五月蝿いんだよ」
「死ねとか地獄に落ちろとかな」
二人はその観衆の人達を指差して瞬に話した。
「だから俺達も言い返してるんだよ」
「言われて黙らないからな、俺達は」
「言われたら言い返せなんだよ」
「それも倍返しだよ」
またこのネタを出した、いい加減古いが。
「馬鹿って言った奴の住所がわかったら不幸の手紙送ってやる」
「しかもその手紙の封にはおっさんの股間の写真送付しておいてやる」
実に古典的かつ悪質な嫌がらせだ。
「風呂場で撮影した適当な写真な」
「それを手紙に添えておいてやる」
「食戟のソーマみたいなアングルでいいな」
「ガチムキの逞しいおっさんの股間だ」
「声は子安武人さんでいいな」
声まで同じにする、これこそ通である。
「それを添えておいてやるぜ」
「俺達に悪口を言った奴には思い知らせてやる」
「そんなこと言うから嫌われるのよ」
瞬は悪態を言いまくる二人にクールになった目と口調で返した。
「今度はインドの雑誌のアンケートで嫌いな人トップになったらしいじゃない」
「くそっ、俺達のよさがわからないなんてな」
「インド人も見る目がないぜ」
「インド映画からオファーが来たら出てやるって思っていたけれどな」
「これだと考えものだぜ」
「そんなことないから、というかあんた達本当に世界中から嫌われてるわね」
瞬はあらためて二人のその嫌われっぷりについて思った。
「そこまで嫌われるってそうそう出来ないわよ」
「ったくよ、世の中人を見る目がない奴ばかりだぜ」
「俺達は悲しいな」
「スーパースターが正しく評価されない世界」
「悲劇の英雄も味があるけれどな」
「いや、悲劇の英雄じゃないから」
瞬は二人にまたクールな目で突っ込みを入れた。
「正真正銘の嫌われ者よ」
「やれやれだな」
「本当にな」
「俺達の素晴らしさがわかるのは何時の日か」
「俺達の本当の姿がな」
「まあとにかくね」
これ以上話しても無駄に行を消費するだけだと思ってだ、瞬は会話を止めた。そして審判役の姫路市にあるおもちゃ屋プラモスー
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