第三十三話 上村中尉!ディオラマも芸術だ!!その七
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「上村純一中尉と共に頼むでごわす」
「空軍衆の上村中尉ですね」
「そうでごわす」
まさにその彼だというのだ。
「日帝衆一のプラモ職人でごわす」
「そしてディオラマの」
「悠木大将はプラモは作るでごわすか」
「いえ」
瞬は西郷のその問いには首を横に振って答えた。
「そうしたことは」
「しないでごわすか」
「プラモの箱を触れたことも」
そうしたことさえというのだ。
「ありません」
「そうでごわすか」
「しかしです」
プラモの箱にさえ触れたことがなかった、だがそれでもというのだ。
「ディオラマで勝負をすると聞いてです」
「その時からでごわすな」
「特訓をしています」
「我々がです」
「指導しています」
ここで源田とハルトマンが西郷に話した。
「連日連夜です」
「大将の要望を受けまして」
「そしてです」
「特訓をしています」
「そうして頂いています」
瞬自身こう返す。
「そしてその結果です」
「身に着けたでごわすな」
「はい」
見れば瞬の目にはクマがある、特訓の成果が顔に出ていた。
「何とか」
「ではその特訓の成果をでごわす」
「はい、ジャスティスカイザーの二人に見せ」
「勝つでごわすな」
「そうしてきます」
必ずとだ、瞬は敬礼をして西郷に答えた。
「必ず」
「勝ちて帰れでごわす」
西郷は瞬にこうも言った。
「全力でかつ正々堂々と」
「戦いですね」
「勝って来るでごわす」
「そうしてきます」
瞬はこう言ってだ、その足で日帝衆の本部がある京都市のあるおもちゃ屋まで行った、するとそこでだった。
小柄で鋭い目をした日帝衆の者がだ、学生達とプラモシュミレーションを行っていた。プラモシュミレーションとは何か、某プラモ狂四郎参照である。簡単に言うとガンダムビルトファイターズの様なバトルを行うシステムだ。
それでだ、小柄な空軍衆の軍服を着た者は零式艦上戦闘機五二型丙を操り学生達のスピットファイアやムスタングを圧倒してだった。
無傷で勝利を収めた、その彼に学生達は驚いて言った。
「凄いな、この人」
「ああ、やっぱり日帝衆の人は違うな」
「俺達プラモシュミレーションじゃ無敵なのにな」
「世界選手権だって優勝したんだぜ」
見れば学生達は某プラモ狂四郎の主人公達の様な服装である。
「まさにプラモ界のファミコン風雲児だってな」
「プラモにおけるファミ拳リュウとも言われてたぜ」
「ちなみにこれも元ネタボンボンだからな」
「コミックボンボン舐めるなよ」
何と初期はジョージ秋山先生も書いていた、やっぱアホーガンよという漫画とホーガン氏は何の関係もない。
「今時の子供はコロコロだけか」
「ボンボンを知らないんだな」
「作者の子供の頃は両方あった
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