3部分:第三章
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てプールサイドに出るのであった。
事前に化粧を落とす。化粧をつけていてもつけていなくてもやはり平凡な顔立ちだ。だがそのスタイルは。陽子の狙い通りプールサイドにいる客の目を釘付けにした。
「おいおい、すげえぜあの女」
「ああ、モデルかな」
男達がヒソヒソと囁く。
「凄いプロポーションよね」
「そうよね」
「何かの雑誌みたい」
女の子達も。見ればさっきの高校生達もいた。彼女達はもう着替えていた。見ればピンクや黒の派手なビキニに身を包んでいた。
「負けちゃそ」
「じゃなくって負けてるって」
「あんな人がうちの高校にいなくてよかったね」
「絶対負けてたね」
「そうよね」
陽子はそれを聞き流していた。表面では。内面ではその言葉を耳にして胸を誇っていた。そこへ敦が待っていた。
「御免御免」
「もう、遅いじゃない」
「水着探すのに手間取ってさ」
がっしりとした大柄な身体を見せている。水着は黒のトランクスタイプだ。何処にでもある何の変哲もない水着だ。実は陽子のものもそうだがその中身が違っていたのだ。だからこそ人の目を惹き付ける。また、彼氏がいるのを知った他の客達は密かに、だが大いに落胆していた。
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