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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第二十七話 肯定
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「この言葉を聞いて、女の子は泣いたそうだよ。自分の存在を初めて肯定してくれたんだからね」
「「………………………」」
「だから、俺も同じ言葉を言う」
そして先ほどと同じ言葉を言う少年。
その言葉を聞いたフェイト達は……泣いた。
そう、それを映像として見ていたアリシア達も泣いていたのだ。
「俺は助けたいんだ……あの人と同じような境遇である君たちを……」
そう言って映像は途切れ、フェイトとアリシアは互いに横を見た。
そこにはそれぞれ泣いている姿があった。
「フェイト……」
「姉さん……」
「私達……生きてても、いいんだよね……?」
「……うん、橘もあの子も……肯定、してくれた……」
「あの子……橘と同じ感じがしたね……」
「もしかして……橘、かな?」
「わかんない……知るためにも、帰ろう。お母さんとお父さんと……」
「うん、一緒に暮らしながら……」
「笑い合おう……」
「うん……」
そして、二人の意識は浮上していった。
SIDE OUT
全と接触しようとしたコピー達はそれぞれ弾き飛ばされた。
「ぐっ……な、何が……!?」
腕で顔を覆いながら状況を確認するスバル。
尻餅をついた全と……その前に立つ、フェイトとアリシアの姿があった。
「橘は……いや、
全
(
・
)
はやらせない……」
「
全
(
・
)
は、護ってみせる……!」
その瞳には……かつてない程の覚悟の色が見えた。
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