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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第二十七話 肯定
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そこにクローンとか関係ないって言ってくれた。

その言葉にどこか、重みのようなものを私は感じた。

その時、私の脳内にある光景が映し出された。

―アリシア・フェイト―

((あれは……過去の私……?))

今、フェイトとアリシアは同じ映像を見ている。

しかし、お互いにお互いが同じ映像を見ているとは知らない。

そんな中、映像の中でフェイトとアリシアと楽しそうに遊んでいる男の子。

(あれ……あんな子と一緒に遊んだ記憶なんて……)

(あんな子と一緒に遊んだ記憶、ない……なんで……?)

二人は疑問に思いながらも映像を見続ける。

その時、映像の中のフェイトとアリシアが泣き始めた。

何かを話した後に泣いたのだ。そしてそこでアリシアとフェイトはわかった。

この時、自分達はフェイトは自分がクローン、そしてアリシアはそんなフェイトのオリジナルである事を喋ったのだ。

何で喋ったのかわからない。でも、喋った。

そしてそんな話を聞いた男の子の返答は

「で?」

という物だった。

え、と映像を見た二人は思った。

「確かに二人の関係はわかったよ。フェイトがクローン、アリシアがそんなフェイトのオリジナル……うん、確かに結構複雑な関係だ。でも、それって双子と同じだよね」

「双子って一卵性双生児……まあ、同じ卵子から生まれた存在って事ね。それと同じだろう、同じ遺伝子とか……だったら二人は双子だよ」

「でも、クローンであるという事実は変わらないんだよ……」

泣きながらフェイトはそう言う。

「……ある女の子の話をしようと思う。その子はね、誰からも愛されなかった。家族からも、誰からも……」

「「?」」

「まあ聞いて。それでね、女の子はある日気づくんだ……その家には自分と同じ位の娘がいたって。でもその子は死んでしまった……病気でね。でも、両親は諦め切れなかった。そこで、娘の遺伝子を使って、新しい命を生み出した」

「まさか、それって……」

「そう、それが今話した女の子。女の子は誰も信用できなくなって……自殺を謀った。でも、それを止めた人物がいたんだ。なんで止めたのかって女の子は言った。その人物はね、こう言ったんだ」









































「死んでいい命なんてこの世には存在しない。君だって生きていく資格はある。自らその資格を無くすなんてあっちゃいけない」

「君は確かに……この世界に生きているんだから」



























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