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ソードアート・オンライン 〜黒の剣士と神速の剣士〜
SAO:アインクラッド
第21話 ボス部屋
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った。
現在地は74層迷宮区の最上部近く、左右に円柱の立ち並んだ長い回廊の中間地点。
今は戦闘の真っ最中だ。キリトたちの……
「今回もあいつらだけで倒してしまうな」
「こっちとしては楽でいいんだけどね」
そう話しながらキリトたちの戦闘を見る。
戦闘は終盤に差し掛かっていてモンスターのHPは残り3割になっていた。
そこでキリトがアスナとスイッチして飛び込み、片手剣スキル7連撃技《メテオブレイク》で敵のHPを0にした。
「やった!!」
剣を納めたキリトの背中をアスナはばしんと叩く。
「もう戦闘全部あいつらに任せるか」
「そうだね〜」
そんな話をしながら俺たちは先へ進む。
進むにつれだんだんオブジェクトが重くなってくる。
そろそろボス部屋に着きそうだな……
予想通り回廊の突き当たりには灰青色の巨大な2枚扉が待ち受けていた。
扉には円柱と同じように怪物のレリーフがびっしりと施してあった。
「……これって、もしかして……」
「あぁ、ボス部屋だ」
「どうする?覗くだけ覗いてみる?」
アスナは強気な台詞を言うが声は不安を色濃くにじませていた。
やはり何度経験してもこういうシチュエーションは怖いのだ。
「ボスモンスターは守護する部屋からは絶対に出ない。ドアを開けるだけなら多分……だ、大丈夫……じゃないかな……」
「もう少し自信を持って言いなよ。キリト君」
「う……一応転移アイテムを用意しといてくれ」
キリトは青いクリスタルを取り出しながら言う。
「うん」
俺たちもクリスタルを取り出す。
「いいな……開けるぞ……」
キリトは鉄扉に手をかけゆっくりと力を込める。
扉はかなりのスピードで開き、ずしんという衝撃と共に止まった。
直後ボッと音を立てて2つの青白い炎が燃え上がり、ボボボボボ、という連続音と共に入り口から部屋の中央に向かってまっすぐに炎の道が出来上がる。
最後に一際大きな火柱が吹き上がり部屋全体が薄青い光に照らし出される。
同時に火柱の後ろにいる巨大な何かの姿も露わになった。
見上げるような体躯は全身縄のごとく盛り上がった筋肉に包まれ、肌は周囲の炎に負けぬ深い青。
分厚い胸板の上にある頭は人間ではなく山羊のようで、頭の両側からはねじれた太い角が後方にそり立っていた。
眼は青白く燃えているかのように輝きを放ち、その視線はこちらを捉えている。
下半身は濃紺の長い毛に包まれ、それも人ではなく動物のもののようだ。
その姿は簡単に言えば悪魔そのものだ。
俺は視線を凝らし出てきたカーソルの文字を読む。
《The Gleameyes》── 輝く目
それが悪魔の名前だった。
しかしそこ
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