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雲は遠くて
95章 詩織の信也への一途な思い 
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だから、やっぱりね、世の中で、幸せのままであり続けるって、きっと(むずか)しいのよ。
だから、ふっと、今は最高に幸せなんだけど、不安な気持ちがよぎるの。
でもね、でもね、わたし、しんちゃんの優しさには、不安も何もかも、忘れられるの!
だから、今は、しんちゃんが、わたしのすべてなの!・・・

 そんな思いに、そっと胸を熱くして、()んだ眼差(まなざ)しで、少しうつむくと、
21歳、早瀬田大学3年の詩織は、ショートボブの髪と首筋を、指先で触れた。

 ショールームのエントランスの前で、詩織は、ちょっと信也の横顔を見た。
詩織のやわらかな小さい手が、信也のがっちりとした大きい手を、強く握りしめた。

≪つづく≫ --- 95章 おわり ---

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