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ホウエン地方LOVEな俺がゲームの中に吸い込まれちゃった
真実
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しょうか。私の身体を私自身で見る。とても不思議な気分だったのを覚えています。
 しかも私自身は宙に浮いている。軽く動いてみます。感覚としては手足を動かすような自然な感じです。しかし岩や地面を触ることが出来ません。完全に幽霊です。人間は死ぬと魂だけが天に召されると言いますが、その途中でアクシデントでも起きてしまったのでしょうか?
 そんなことを賢くもない頭で考えていると、

「フラッ!フライゴォオオン!」

 何かの拍子でモンスターボールの開閉スイッチが押されたのでしょうか。可愛がっていた手持ちのフライゴンが私の身体に向かって鳴いています。涙を溢れさせるフライゴンを見て、私もこみ上げるものがありました。しかし涙は出ません。肉体が無いのだから当然とも言えます。そんな時、脇にもう一匹ポケモンがいることに気がつきます。
 ゲンガーです。
 私の2匹しかいない手持ちのもう一人。そのゲンガーは何故か私の身体ではなく『私』を見ています。魂だけになったこの『私』を見ているんです。
 ゆっくりと、私はゲンガーの前に降りて行きました。

『私が……わかるの?』
「ゲンガー……!」

 その瞳は何か言いたげで、悲しんでくれているようにも見えます。
 ゆっくりとゲンガーへ手を伸ばすもさわれません。物に触れることが出来ないのです。少し期待をしていましたがダメでした。涙が溢れそうになります。
 でも何故ゲンガーには私が見えるのでしょう。ゴーストタイプだからでしょうか。
 まあ、いいか。どうせもう死んだ身。ゲンガーに最後に挨拶出来て良かったと、それだけで十分です。この後、私は遅れて天国にでも召されるのでしょう。その手土産としては最高です。



 しかし待てど暮らせどそんな気配はありませんでした。
 


 一日、一週間、一カ月。
 経てども、代わり映えなく巡っていく時間。
 そんな中、私はふと思い立ちました。

『復讐をしよう』

 最初は小さな野望で留まっていました。
 しかし時が過ぎるうち、それは私の中で膨れ上がり真っ黒な感情が私の全てを染めていったのです。

 それから私はゲンガーと色々な場所をまわりました。
 最初の公園、砂漠、マンション……。

 そんな毎日を数年間。しかし私を殺した奴らの手がかりは見つかっていませんでした。



***



「そんな時でした。貴方がナックラーの群れの長になったフライゴンと戦っているのを見たときは」
「あーやっぱあのフライゴンはお前のだったのか……」
「でも……私が私の身体を動かせるようになったのはその時からなんです」

 ん?どういうことだ?ゲンガーと回ってたんだろ?

「それは幽体のままです」

 は?じゃあなんで?

「理由は
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