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ホウエン地方LOVEな俺がゲームの中に吸い込まれちゃった
真実
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抗しようとしたが身体に力が入らない。ずっと監禁されていたのだからしょうがないだろう。男はその様子を近くにいた先程と同じ男に伝えた。どうやらもう一人の男の方が目上の存在らしく男は忠誠の証として片膝を地面につけ首をたれた。
女の子はそれから更に二日後、ろくに食事も与えられずに弱りきった身体のまま外に連れ出された。しかし最早抵抗する余力は残されていない。監禁されていた施設を出てすぐ、女の子は男に砂丘の蟻地獄に放り込まれた。
薄れた意識の中、最後女の子は男を睨みつけ……
砂に飲み込まれ完全に息を引き取った。
ーーーー
ーーー
ーー
ー
話は大方この夢通りだ。
なんだろうな。正夢か?
「つまり、どこぞの研究施設に捕られた挙句オマエは砂漠に捨てられたと」
「はい」
だがそれなら、
何故俺について来た。
何故初めにあった時オマエは砂漠のあんな場所にいた。
何故あそこにはフライゴンがいて、しかもりゅうせいぐんを覚えていた。
ユウキの優秀な脳が回転し始める。事実を配慮しながら結論を導く。
「それを話すには《私》が何なのか説明しなければいけません」
「何って……」
聞きたくはなかった。
だが、この身体が、経験が、俺のこの世界の外側の知識とユウキの経験がピッタリと嵌り、疑いようが無いまでに完璧な推理……いや、『答え』を導き出してしまっている。
続く彼女の言葉は予想通り。導き出した『答え』と全く同じ内容だった。
「私死んでるんです」
***
私は砂漠に捨てられました。
どうして捕まったのかもわからないし、どうして捨てられたのかもわかりません。ただ息が吸えず頭が真っ白になる中で、私に芽生えたのは一つの復讐心でした。だって理不尽じゃないですか。捕まえられて酷い仕打ちを受け、こうして苦しんでいる。どう考えたって憎むのは当然です。
復讐からは復讐しか生まれない。
どこかのアニメでこんなことを言っていました。でも平凡に日々を送っていた私が理不尽にも殺されて、醜くても復讐心を抱かない方がおかしい。良いじゃないですか最後くらい。私を殺したあいつらを精一杯恨んだって。どうせ、死ぬんだから……
走馬灯の代わりに世の中の理不尽を嘆くと、私の意識はそこで途切れました。
気づいたのは、私の感覚でそのあとすぐです。身体がフワフワと軽く開放感に満ちていました。私はその感じでああ死んだなと判断。とすると此処は天国か何かなのでしょうか。間違っても地獄とか言わないで欲しいです。
ゆっくりと目を開けてみます。するとそこには……
私の身体がありました。
幽体離脱とでも言うので
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