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ホウエン地方LOVEな俺がゲームの中に吸い込まれちゃった
真実
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モン図鑑にゲンガーはこうある。
《夜中人の陰に潜りこみ少しずつ体温を奪う。ねらわれると寒気が止まらない》
《命を奪おうと決めた獲物の影に潜り込み、じっとチャンスをねらっている》
……ってね」
「そんな……こと」
「俺が動けなかったのはゲンガーが影の中に入っていたから。俺が空気を生暖かいと感じたのはゲンガーが影に入ると体温が下がるから。あのユウレイはゲンガーが作り出した幻影……つまり全てがゲンガーの仕業だったってことだ」
「何故……気づいたんです」
「それ認めたってことでいいんだよね。まあ、気づいた理由ってのは単純。
俺
(
ユウキ
)
の身体がすごいんだ。キノガッサがボールから出てゲンガーの拘束が緩まった瞬間、影から飛び出したゲンガーを眼で捉えるくらいにはな」
「……」
「俺は今、」
オマエを倒して進まなくちゃいけないくらいには焦ってる。
このお嬢様な雰囲気のダレカとは違う。
「本物のハルカが危ないんだ」
「え……?」
「オマエじゃない、正真正銘本物のハルカが今悪い奴に捕まってるって連絡があった」
「な……」
「まあその時点でオマエが偽物ってことはしれてた訳だけど、今俺は急いでるってことはわかんだろ。これ以上何かしようってんなら情け容赦なく叩き潰すとこだが、」
「…………」
「オマエの目的を知りたい。わざわざオマエに俺が話したのは、早急にオマエの目的を説明して欲しかったからだ」
***
その話を聞いてまず初めに脳裏を掠めたのは昨日の夢だ。
ーーーー
ーーー
ーー
ー
公園で女の子が追いかけられていた。
「いや!離して!」
赤い服を着た男に女の子は取り押さえられる。多少の抵抗があり、苛立った男は女の子を殴って気絶させた。爪が当たったのか女の子の右耳の後ろが切れ、血が公園の遊具に飛び散った。男は女の子を一瞥したのちに抱え、その場を後にする。
男が向かった先は何処かのビルの二階だった。エレベーターで上がり、部屋に入った男は女の子を乱暴に床に投げ捨てた。
「ここで待ってろ」
そう言って男は女の子をガムテープとロープで拘束し部屋を出て行った。
女の子が目覚めたのは数時間後。気がついたら電気もついていない部屋で身体を拘束されている……その恐怖が女の子の全身を震え上がらせた。
男が帰ってきたのは二日後だった。女の子は窶れ、意識は既に朦朧としていた。
「ーーーーさま。こいつが例の娘です」
「……取り敢えずアジトまで連れていけ」
男と一緒に入ってきたもう一人の男が何かの指示をだす。男はその男に素直に従い女の子を担ぎ移動を始めた。
女の子が気が付いたのは男の背中から丁度降ろされる瞬間だった。反
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