第3章 リーザス陥落
第57話 レッドの町の戦い・決着
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視界に飛び込んできたのは、レイラ。リーザス親衛隊隊長のレイラだった。
「……リーザス将軍クラスの実力者だな?」
洗脳されているが、醸し出す雰囲気のそれは、一介の戦士とはわけが違うのが判る。その言葉に、かなみは。
「は、はい! 親衛隊隊長、金の軍 将軍です。実力は……リーザス最強の女戦士と称されてます」
慌ててそう言った。
そして、奥には更に何名かのリーザス兵。それも攻撃重視の強者揃いである赤の軍の兵士達だ。
「ッ……!?」
かなみは、息を飲んだ。もう1人……出てきたから。長い槍を携えた姿、そして兜から僅かに見える青い髪……。
「め、メナドっ……!?」
そう、洗脳兵の中にいたのだ。かなみが、そしてハウレーンが思っていた相手が。
「かなみ、落ち着け……。一先ずヘルマン兵を片付けるんだ!」
ユーリは、かなみの肩を強く叩いて、落ち着かせると、後衛から 飛ぶ斬撃を飛ばして飛びかかってくる兵達を吹き飛ばした。
「がはは! ランス・あたぁぁっく!!」
「ぐわぁぁっ!」
「ぎゃああっ!!」
ランスの一撃で、ヘルマン兵達は吹き飛び、壁に激突して外まで飛んだ。
「むさい男はいらーんっ!! おおおっ、中には可愛子ちゃんがいるではないか、がはは!!」
「こらぁぁぁっ!! 親友に手を出したら、許さないからね!!」
ランスはランスでいつも通り。メナドに目をつけた様で、かなみも警戒した様で叫ぶ!
「乱戦なんだから、集中しなさい! 火爆破!!」
「やぁっ!!」
「おらぁぁあ!!」
「てりゃーー!! ですかねーー!!」
志津香の炎の魔法が飛び、そして 三人衆、ラン・ミリ・トマトはまさに三位一体の様な連携プレーで瞬く間にヘルマン兵を倒していく。数の不利が全く意味を成さなかった。
「ぶーぶー! 減らず口を叩くだけの実力は有るみたいだなぶー! でも、もう無駄だぶー。ボウ、リョク!」
「「はっ!フレッチャー様!」」
ボウが、何やら懐からスイッチを押した瞬間だった。背後の天井部が “ガコッ”と言う音とともに開いた。
「!!」
まっ先に気づいたのがかなみ。
忍者である彼女の聴覚は常人よりも優れているのだ。そして、そこで目にしたのは……長い長い赤い剣。敵に己の存在を知らしめ、そして味方を鼓舞する為に使用する、と言われている長剣バイ・ロード。
リーザス赤の軍の将軍が使う代々受け継がれてきた魔法剣。つまり……。
「駄目ッ! トマトさんっ、ミリさんっ!!」
比較的一番後ろにいた2人に叫んだ。
あの剣は伸縮自在の剣。その剣は、正確に、そして恐るべき速度でその刃が向かっていた。
「えっ……」
「っ……」
返
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