第3章 リーザス陥落
第57話 レッドの町の戦い・決着
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かない……ぶー…… なんで、ぶーの、モーデル脚が……」
フルボッコフルボッコ……、とされて、叫びを上げるが、それでも容赦など皆はしない。そのまま、あっという間に切り刻まれ、焼かれ……、肉料理になってしまった。自慢のモーデル脚とやらを披露できる筈もなく……。
当然ながら、誰もその料理?された肉には手は出さなかった。
そして、ランスは剣の血を振って飛ばす。
「けっ。口ほどにもないとはこの事だ。それにお前が大陸一なら、オレ様は世界一だ雑魚めが!」
「ランス様。それあまり変わらない気がしますが……」
「ぬ? うるさいぞ、この……」
その時だった。不意にパチパチパチ……と拍手の音がこの部屋の中に響いた。
魔人アイゼルは、ゆっくりと周りを見渡すと、朗らかに笑みを見せた。
「……素晴らしい。勝ちを拾ったのはあなた方でしたか」
「なんだ? お前もヘルマン軍か??」
ランスは、いやに睨みを効かせながらそう言う。いけ好かない、とでも思っているのだろう。
「いいえ、私は違いますよ……ふふ、私の正体 貴方以外は判ってるようですよ」
アイゼルは笑いながらそう言う。
そして、それを訊いた面々は口々に言う。相手は魔人だと言うことを。
「はい。私は魔人アイゼルです。……そして」
アイゼルの傍に控えているのはレイラだ。
「さぁ、今のでは足りませんよ。もっと貴方たちの力を、意思を見せてください」
アイゼルは指をさしながらレイラに囁く。
「では、やりなさい。レイラ。手加減の必要はありません。……少々、貴女には荷が重いかもしれませんが……。貴女も見せてください。その美しき強さを」
「はい…… アイゼルさま。 すべては、アイゼルさまの為に……」
レイラは、優雅な動きのままに、その細剣を構えて襲いかかってきた。
「がははは! こーんな美人はオレ様の獲物だー! 誰も手を出すなよー!」
ランスは大笑いをしながらそう言う。それを見たかなみは。
「レイラさんを傷つけたら許さないわよっ!」
「馬鹿者、判ってるわ。あんな上玉もったいないだろ。綺麗な身体に傷でもつけたら大変だ」
と、言っていたのだが、いくら洗脳されているとは言え、レイラは金軍の将。その実力は生半可なものではなく、先ほどのフレッチャーなどは 天地の差があるといっていい。劣勢に立たされたランス。それを眺めている皆。シィルが悲しそうに お願いをして、仕様がなく、他のメンバーも手を貸すのだった。
「ぜ、ぜーはー……つ、疲れたぞ。ちょっとばかりな……」
「このバカ! レイラさん相手に、手を出すなーとか言うからよ!」
「ふん! あそこから本気を出す予定だったのだ! それに、ちょっとばかり、と言っただ
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