第3章 リーザス陥落
第57話 レッドの町の戦い・決着
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ってる見たいよ。レイラって言う人もそうかもしれない」
「……うん。だね。でも……」
問題はあった。そう、レイラの傍で佇んでいる男。1人だけ、明らかに雰囲気が違うのだから。
だが、幸いにも距離は離れている。
「大丈夫。私が援護するわ。……アイツが来たら、でかいのを一発撃つ」
「うんっ」
かなみはそう言うと、素早く跳躍し 一気に迫っていった。
清十郎は、ニヤリと笑った。
勝負ありだからだ。
女性陣やランス、そして ユーリも勿論。
ユーリとリックの戦いも
「………」
「………」
……2人の強者が交差した。まだ、2人とも立っているが……。
「また、戦ろう死神……。次は 今度は互いに万全な状態で、な?」
「……ふっ」
2人の内、1人が崩れ落ちる。
軍配が上がったのは、ユーリだった。リックの胸部に斜めに抉れた傷が出来ていた。
ユーリの肩には血が流れている。
渾身の突きがユーリの肩を直撃したのだが、ユーリの一撃の方が早く、技の威力に圧され、深手は負わなかった。
「清。そっちは大丈夫か?」
「……問題ない。オレ的にはお前の相手と仕合たかったが……な」
まだ、戦いの最中だったが、清十郎は首を振っていた。明らかに圧倒的に負けている2人だったが。
「「舐めるなぁ!!」」
決してそれを認めようとしない。2人の放った一撃。それは、ユーリの放つ飛ぶ斬撃に似ている。飛ぶ打撃、真空波。高速で放つ音速の拳。それは、衝撃波を生み出し、当たれば、拳大の大きさの穴が開く。……直撃すれば、だが。
「……ふん」
「っ!」
「なっ!?」
瞬時に懐へと飛び込む清十郎。
「同じ技を何度も見せるヤツがあるか……。一度見れば二度とは通じるものではない。それが真の強者だ。……その技は、初期動作で既にばれている」
清十郎は、そう言うと両の拳を2人の身体に密着させた。
「……虎の猛威が如く。……虎砲」
清十郎が裂帛の気合と共に打ち放つ拳。
「ギッ!!」
「ガッ!!」
ゼロ距離で、2人の身体を打ち抜いた。その一撃の衝撃が身体を突き抜け……筋を残し……、そして壁にめり込む。ボウとリョクは、衝撃をいなすことが一切できず、そのまま糸の切れた人形の様に倒れ込んだ。
「がはは、おいぶたバンバラ。屠殺場へと行く時間だぞ! オレ様の下僕達は貴様の部下など相手にもならんのだ! これが上に立つ者の差と言う事だ、がははは!!」
「誰がランスの部下よっ!!」
「そんな事より……、あんな醜いぶたバンバラ、食べたくないわ」
かなみが、吠え、そして志津香は冷静にそう言う。
「ユーリさんと一緒にいるトマ
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