施設
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や?夢幻剣の使い手ともあろう者がこんな所でぼんやりするとは珍しいね。
懐かしいの?」
「別に…。」
フォルツがぶっきらぼうに答えるとニナはいつもの様な笑顔で俺に問いかける。
「何…?あの頃に戻りたいのかい?」
「…。」
フォルツはその問いに答える事が出来なかった。いや、ニナがさせなかったのだ。ニナは笑顔のままで今度は俺では無くルスティグに近付いて。
「素直じゃないね…。
…!ああルスティグさん。ここってあれでしょ?」
「そう、ニナさんは気付きましたか。ここは駅ももちろんだけど通信販売も行なっています。」
そうしてルスティグが見せたのは一枚の伝票。日付や名前などが書いてある欄の下に注文したいものを書いておく。
そうすると3日後から1カ月の間にはこの駅に着くと言う仕組みだ。
「本当に一つの街なんですね。」
アリスがそう言ってルスティグに聞くとルスティングは笑って。
「ええ、流石はこの国一の教育都市ですからね。
…さて、研究はまあ、僕の部屋を使ってもらって構わないとして後は武術ですよね。
…その前に。」
そう言ってルスティングは適当に伝票を係り員に渡した。
「さて、さっき言った事件なんですけど。少し話をしましょう。」
そういってプラットホームのベンチにみんなは座るとルスティグは説明を始めた。
「所で…あなた達は『絵本に人を閉じ込める』と言う話を知っていますか?」
「絵本に…」
「人を閉じ込めるですか?」
フォルツとアリスはそう言って考えるとアリスが頭を振って。
「無理ですね。少なくとも魔法では。」
「俺もそう思う。」
2人はそう言って否定するとルスティグは笑って。
「そうですね。無理ですね。なぜなら…。
これは魔法では無理だからです。」
そう言ってルスティグは話に一拍置いて。
「すごい根本的な話ですが…。まず魔法の4つの枠組である『元素魔法』『能力魔法』『変身魔法』『召喚魔法』の4つに分かれてますが…。『元素魔法』『能力魔法』『変身魔法』『召喚魔法』…。この4つの魔法にない魔法。
つまり『絵本に閉じ込める』なんてこの4つの魔法では無理。というのがあります。
しかし…。」
「しかし?」
フォルツが問いかけるとルスティグは真面目な顔で答える。
「自分は絵本に閉じ込められていた。と言う人が出てきたからです。」
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