『秋雨』と書いて『あきさめ』
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まいだ。長くて白い足を組み、優雅にティーカップを傾けている
「 さすが、自然体ですね 」
「 これくらいは慣れているもの 」
「 大人ですね 」
「 カフェでお茶なんて、高校生でもやってますよ? 」
そう言って、優雅に微笑む女神様。大人の余裕を感じる
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「 そろそろ帰りましょうか 」
「 そうですね。雨も小降りになってきましたし 」
そう言って、何気なく注文表(カフェとかでお会計のときにレジに持っていくやつ)に手を伸ばしたが...
「 今日は私が払いますね 」
女神様のほうが若干早く、注文表を手に取った
「 そうですか。それじゃあお言葉に甘えさせてもらいますね 」
「 そういう正直なところは評価してあげます 」
「 急に上から目線だっ!? 」
「 ふふ、たまにはこういうのもいいでしょう? 」
「 ...ですね。 」
そしてレジに並び、女神様が2人分のお会計を済ませる。
ごちそうさまです。そして店員さんと女神様のやりとりを見守る。
「 今回のご来店で『ハロウィーンキャンペーン』参加に必要なポイントがたまりましたので、チケットをお渡ししますね。いつもありがとうございます 」
「 ありがとう。今日も美味しかったです 」
「 またのご来店をお待ちしてまーす 」
カランカラン...
「 ...常連だったんですか? 」
「 週4くらいですかね? 」
「 なるほど 」
「 どうかしました? 」
「 いえいえ、何も 」
カフェの出口から車までの距離は20メートルほどある。隣を見るとお互いに目が合った
不意なアイコンタクトでお互いの考えが同じであると確認した後
僕と女神様は小雨に濡れながら、その20メートルを小走りで駆け抜けるのだった
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