暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
狂乱者−バーサーカー−part2/荒れ狂う巨人
[9/17]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

ムカデンダーがあざ笑うように見下ろしてきている。お前などいつでも食ってやれるんだぞ?思い知ったか。まるでそう言ってきているかのようだ。
「残弾は…残り3発…!」
地球にいた頃、あらかじめ弾丸のストックは、外出中のミッションエリアへの緊急招集に備えバイクの中に忍ばせておいているのだが、バイクはあいにく村に残してある。最も、ディバイドシューター程度の威力で、それもシュウにとっては未知の敵であるムカデンダーを倒せる可能性は0。せいぜい、一秒でも長く奴の注意を引くのがやっとだ。
ここまで…か…?すでに口に火を灯している。
まだ、俺は…何かを成し遂げることができたわけではないのに…!!ムカデンダーが火球を放とうとしたその時だった。
「シュウ!」
「!」
自分を呼ぶ声にシュウは村の方角に視線を向ける。
「ティファニア…!?」
なぜこっちに来た!?逃げろと言ったはずなのに!驚くシュウをよそに、テファは杖をムカデンダーに向けた。この時点でテファは杖を引き抜き、詠唱を始めていた。
「ナウシド・エイワーズ…」
しかも詠唱が終わった頃には、テファの接近に気づいたムカデンダーが、テファの存在に気づき、口に炎を溜めこんだまま彼女に狙いを定めた。
『ま、待ちなさいムカデンダー!そいつらだけは…!』
シェフィールドがガーゴイルに命令しようとしたときにはすでに、ムカデンダーの口から火炎弾がすでに放たれようとしていた。
それをいとわず、テファは自らが使えるただ唯一の魔法を解き放つために杖を振おうとした。
「ベルカナ…!!」
まずい!シュウはすぐに残りの弾丸を撃った。ムカデンダーに向けて放たれたその赤い閃光は、ムカデンダーの右目を射抜いた。さすがに強靭な肉体を持つ怪獣でも、目と言う急所は脆かった。
しかし、もうこの時点ですでに発射体制にあった火炎弾の発射までは止められなかった。
「マンラグー!!!」
無情にも放たれた火炎弾、そしてそれと同時にテファの魔法もまた同時に放たれた。シュウを助けたい、ただそれだけの想いを乗せた一発の魔法が、ムカデンダーに直撃したと同時に、テファのすぐ近くの地面が、ムカデンダーの火炎弾によって抉り取られた。
「きゃあ…!!!」
「ティファニア!!」
彼女の悲鳴さえも爆音の中に吸い込まれていた。思わず自分でも驚くくらいの声で彼女の名を叫んだ。すぐに駆けつけ、シュウはテファを抱き上げる。
「しっかりしろ!おい!!」
、彼女の体は直接の被弾こそは免れることはできていたため、思っていたほどの外傷はなかった。しかしそれでも、体のあちこちにひどいやけどを負い、白く綺麗な肌がところどころ黒く焼けてしまっている。しかも意識をうしなっている。
衰弱し始めている。このままでは彼女の命が…!
「テファ!!」
ちょうどそこへ、マチルダとサ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ