狂乱者−バーサーカー−part2/荒れ狂う巨人
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力を有用に使わせてあげようと考えたの。
もし、私たちの味方になってくれると言うのなら、あの少年に奪わせたあのアイテムも返すし、村の住人達の安全も保障してあげる』
奴が今回の事件の黒幕であることは一目瞭然だ。それに、奴が言っていた『虚無』のことだ。もし奴の言う通り、自分が虚無の使い魔であるというのなら、テファは…。
だがもしそれが本当だろうがなんだろうが、この女がこちらに狙いを定めていることに変わりない。
「そんな話に俺が乗るとでも思ったか?」
『流石はウルトラマン、強気ね。でも、安易じゃなくて?あなたのその選択一つで、あなたが大事に守っている子供たちはどうなるのかしら?ましてや今のあなたは…変身ができないのでしょう?誰かさんに盗まれたみたいだし』
「ち…」
やはりこいつが、サムに何かいらないことを仕向けたのか。
『さあどうするの?大人しく私たちに従えば、村の者たちの安全は保障するわ。従わないのなら、あなたの想像通り…』
ここで死んでもらうだけよ。冷酷にガーゴイルが言い放った。こいつはあれだな、役に立たなければそれが人間であろうとすぐにポイ捨てする、人間として最悪なタイプの奴だとシュウは判断した。だったら余計に思う。たとえ自分がこの場で死んでも、したがっても同じことだ。そもそもこいつが、俺たちの望む形の身の安全など保障するわけがない。
「…くたばれ」
ただ一言シュウはそう言い返し、ディバイドシューターでガーゴイルを撃ち抜いた。それと同時に、ムカデンダーも動き出した。
奴が言っていた通り、変身はできない故に自分が圧倒的に不利なのは承知の上だ。それでも、こいつに頭を下げることを選ぶべきではない。なら、結果がどうなるものだとしても…。
「…さて、やれるだけやるか…」
ムカデンダーを見上げながら、改めてシュウは、戦う姿勢をとった。
「あたしが誰なのかを知っているとはね…」
マチルダは自分の目の前に姿を見せているガーゴイルを睨み付ける。自分が見事土くれのフーケであることを言い当ててきた。間違いなく会のガーゴイルを操っている奴は、カタギじゃない。
『当然よ。私たちはアルビオンを支配しているものですもの。あなたは味方にぜひ加えておきたかった者の一人なんだから。あなたも一度は、王政に一矢報いてやりたいとか思ったんじゃなくて?マチルダ・オブ・サウスゴータ』
しかも自分のかつての名前さえもいい当ててきた。アルビオンを支配しているとも自らいい明かしてくるとは、やはりこいつはレコンキスタの奴か。
「怪獣をこさえてる上に、こうしてわざわざ村を襲ってきたレコンキスタの回し者が、今更あたしを味方に引き入れたがるとは…実は意外と人材不足なのかい?」
さらに警戒心を強めながらも、少し挑発じみた口調でマチルダはガーゴイルに向けて言い放つ。しかしシェ
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