狂乱者−バーサーカー−part2/荒れ狂う巨人
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ーヴ〉で、わずか一瞬の速さでムカデンダーの眼前に接近、火炎弾を吐こうとしていた奴の頭をガシと左手で掴み、右手をその口の中に突っ込んだ。
「!?」
いきなり自分の口の中に相手の右手が入り込み、咳き込むことも呼吸さえもできなくなったムカデンダーだが、まだネクサスの攻撃は終わりではなかった。
「ウアアアアア!!!!」
ムカデンダーの喉の中で、すさまじく何かの熱の塊のようなものが荒れ狂うように暴れ出し、あまりの激痛と暑さに耐えられないムカデンダーが悶え、ネクサスの左手を振りほどこうとしたが、彼の手は全くほどける気配がなかった。
なんと、彼は〈パーティクルフェザー〉をムカデンダーの喉の中で連射し続けていたのだ。喉の中を攻撃されては、体の頑丈な怪獣だとしてもひとたまりもない。
光刃の連射が終わってもまだ終わらない。
次にとったネクサスは、さらに猟奇的だった。
「フンッッ!!!」
彼は切り離し部分よりさらに上の、ムカデンダーの首を足で地面に抑えつけると、なんとその首をさらに短くしてやろうとばかりに、言葉通り『引きちぎろう』としたのだ。
「グゲエエエエ!!!」
激しい悲鳴を上げるムカデンダーだが、ネクサスはその猟奇的殺人のごとき戦いを止めようとしない。
時間をほとんど経たないうちに、ついに彼は、ムカデンダーの首をさらに上下二つに引きちぎってしまった!さすがのムカデンダーも切り離し部分以外の場所で機微を千切られてしまっては生きてはいられなかったのか、残された胴体も倒れこんだ。
ゴミのように、首をポいと胴体の傍らに投げ捨てると、ネクサスは両腕を雷のごとくスパークさせ、L字型に両腕を組んで止めの必殺光線を放った。
〈オーバレイ・シュトローム!〉
「ガアアアア!!!」
ネクサスの光線を真正面から直撃されたムカデンダーの亡骸は、光線を浴びて行くうちに光線を浴びて行くうちに、その身をガラス細工の光飾りつけのように白く発光させていく。
光線が消えると同時に、ムカデンダーの体はガラスのように砕け散り、その破片は風に流されながら、ハルケギニアの空に散った。
ムカデンダーを倒し、変身を解いた直後、シュウは膝を着いた。
「はぁ…はぁ…」
いつも以上に疲労を感じた。変身前に、名前実のままムカデンダーとやりあっただけじゃない。自分の知っている以上の力に体が着いて行けずに悲鳴を上げているかのように、体のあちこちから生命力が抜き出ているかのようだ。
…俺はさっきまで何をしていた?とさえ思う。間違いなくムカデンダーと戦い、撃ち破ったのは分かるが、思い出すと途中からの戦い方が自分でも異常だとしか思えないほどだった。
戦士の戦い方ではない。まるであれは…。
―――――俺と同じ血の臭いがな…
メンヌヴィル、ダークメフィストの言葉が蘇る。奴は、短い名詞で
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