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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
狂乱者−バーサーカー−part2/荒れ狂う巨人
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の時の激しい激痛が、また蘇りネクサスを余計に苦しめる。その隙にムカデンダーの胴体の方が、鞭を彼の首に絡ませ、窒息死を狙うつもりかそのまま締め上げていった。
「グ…ウゥ…!!」
ピコン、ピコン、ピコン…!!
ネクサスの胸のエナジーコアが、ついに点滅を開始し始め、彼は膝を着いた。
『今の内ね…!』
すると、シェフィールドはガーゴイルの目を通して、ネクサスが十分に弱ったのを見計らうと、その二体のガーゴイルを飛ばした。その飛ばした先は、ちょうど子供たちと合流を果たしていたマチルダたちだった。
「!!」
突如マチルダたちの前に降り立ってきたガーゴイルに思わずマチルダたちは立ち止まり、足をすくませた。すかさずガーゴイルたちは子供たちに襲い掛かる。
「ちぃ…!!」
マチルダはとっさに杖を取り、土の壁を子供たちの周囲に形成、エマたちを守り抜いた。ひとまず安心と思った束の間、魔法を子供たちの方に集中させていることをいいことに、ガーゴイルたちは、今度はテファを抱えていたマチルダに襲い掛かった。
「伏せて!」「わ…!」
マチルダはとっさに地面の上にサムと、意識のないテファの二人に覆いかぶさった。非情にも襲い掛かるガーゴイルたち。
「マチルダ姉ちゃん!」
土の壁の隙間から、エマがピンチに陥った三人を見て叫ぶ。
その時だった。
「ヌゥゥゥ…シュワ!!!」
ネクサスはアンファンスからジュネッスブラッドにスタイルチェンジし己を強化、乱暴にムカデンダーの鞭を引きちぎった。直後、飛び上がると同時に光の帯を右手から伸ばし、その光でマチルダたち全員を包み込んで両手の中におさめ、ムカデンダーから距離を取った。
「わあ…!」
「でっかぁい…」
ゆっくり手の中から、マチルダたちを下ろすネクサスを見て、子供たちはどこか歓喜に満ちた眼差しを向けていた。シュウの話に聞いていた、ウルトラマン。思えば、この子たちは村を出たことさえもないのでウルトラマンを見たのはこれが初めての事だった。
「あ、ありがとう…」
緊張気味に、サムは目の前の巨人に礼を言った。改めて思った。やはり、自分なんかじゃこの姿になれなかったのだと。
一方で、ムカデンダーの首が切断箇所にくっつき、再び一つの体に戻った。それを察したのか、ネクサスが再び立ち上がる。
「あんた………ッ!!?」
この時、マチルダは背筋が凍るのを感じた。ムカデンダーが再び行動し始めたからではない。何か、すぐ近くから鋭い悪寒とプレッシャーを感じた。
「…みんな…今のあいつ…見ない方がいいよ」
「え…」
その時のマチルダの表情は、何か恐ろしい者をみたような、恐怖を感じたものに染まっていた。マチルダに押されるがまま、子供たちは意識のないテファ共々馬車に乗せられ、村から脱出した。
マチルダは感じた。最初に会った頃からいまだに
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