狂乱者−バーサーカー−part2/荒れ狂う巨人
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ックすると、ムカデンダーも負けず頭突きを放ってネクサスを突き飛ばす。さらに今度は両手の鞭を振ってネクサスの体を叩き、わずかに怯んだところでムカデンダーは続けて火炎弾をネクサスに向けて連射する。
「グゥ…!!」
地面や木々に被弾し、舞い上がった煙の中に姿が見え隠れするネクサスに向け、さらに続けて連射されるムカデンダーの火炎弾に対し、ネクサスは側転やバック転などを用いながら回避していった。
その最中、ネクサスは右腕のアームドネクサスに触れてすぐ、左手から光刃を飛ばし、ムカデンダーの久保を跳ね飛ばした!
〈パーティクルフェザー!〉
「シュワ!!」
バシュン!!と音をたて、ムカデンダーの首が飛んだ。どんな生物だろうと、首と胴体が跳ね飛ばされてしまえば生きてはいられない。これで勝ったと思い、本来の落ち着きを何とか彼は取り戻した。
(……)
自分としたことが熱くなりすぎた。反省しながらネクサスが一度変身を解こうとした時だった。
「ガアアアアア!!!」
「ウァ!!?」
ネクサスは突如背後から不意打ちを食らった。一体何が?そう思って振り返ると、驚くものを彼は目にすることになった。
ネクサスに首を刎ね飛ばされたはずのムカデンダーが、まだ生きていたのだ!それも、跳ね飛ばされた首と、首と切り離された同体がそれぞれ独立した状態で。
(馬鹿な…!なんだこいつは…!?)
こんな奴、いくら厄介な生命力の持ち主で占められているスペースビーストの中にもいなかった。まして、首と胴体をあからさまに切り離されて生きている生物などいるはずがない。だが、現に目の前の巨大生物は、生きているのだ。まるでトカゲの尾のように。ムカデンダーの首の方が、ネクサスに向けて突進を仕掛け、ネクサスは奴の首を取り押さえようと両手で首を掴むと、その隙に同体の方のムカデンダーが両手の鞭を振ってネクサスの体に鋭い一撃を連発する。
『いいわ…その調子よ!そのままそいつを弱らせてしまいなさい!』
ガーゴイルを通してシェフィールドがほくそ笑む。
その期待に応えてやらんと、ムカデンダーは続けて宙に浮いた首を突進させ、ネクサスがそれを掴み取る。奴の頭を地面に連続で叩きつけることでダメージを狙う。すると、奴の胴体もまた妙な動きを取り始めた。痛がっているのか?首と堂体が切り離されても、奴は痛覚さえも共有していると言うのか?ますますこいつの生態が分からないとネクサスは疑問に思う。
しかし苦し紛れの鞭攻撃がネクサスの首元に当たり、ネクサスはムカデンダーの首を手から放してしまう。解放されたムカデンダーの首が、ネクサスの左腕の上腕二頭筋の部位にかみついた。
「グァ!!!」
激痛を抑えきれず悲鳴を上げたネクサス。ムカデンダーが噛みついたのは、ガルベロスの噛みつきや催眠波動で痛めつけられた場所と同じ個所だった。そ
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