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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
Episode of Tabasa 臆病者-オリヴァン-part2/必殺の魔法
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おおおお!!?」
先日のオリヴァンとの決闘で自分より遥かに弱い人間の相手をしたためか、すっかり油断していたようだ。足元に降りかかる火の粉を何か踊らされているかのように避けている様は、まるで足元の害虫や溝鼠を嫌がっているようで、なぜか奇妙な滑稽さがあった。
「ちょ、あだだだ!!」
地味に痛がっているグレンだが、ペガ星人の円盤はなおも集中砲火を続け、グレンを始末しようとする。これだけ乱射を続ければ、意外な急所にもあたってしまうわけで…。
「ほうあああああ!!?」
偶然にも尻を数発ほど同時に被弾してしまい、グレンはまるでカンチョーでもされたかのごとく尻を押さえてもだえるというなんとも情けない姿を披露した。
「ち、ちくせう…タバサちゃ〜ん…早く中の奴をとめてよ〜…」
少なくとも自分はあくまで地上への攻撃を防ぐ役。攻撃を仕掛けるのは、内部のタバサたちが、オリヴァンとアネットを救出するまでだ。
けど、こんな…今頃どこかに隠れているガル船長たちに見られたら赤っ恥ものだ。せめて、情けないところを見せない程度には気を張らなければ。




グレンファイヤーの登場と同時に、ガシャン!!と大きな音を立てながら、ペガ星人たちのいるフロアに二つの人影が侵入した。
「そこまでよ!!」
煙の中から姿を現したのは、タバサとキュルケの二人だった。タバサは風の刃を吹かせ、アネットの両手両足を拘束している拘束具を切断。アネットはそのまま床に落ちようとしたところをキュルケが受け止めた。
「私たちの魔法でも十分壊せる程度のものだったみたいね。大丈夫?」
「は、はい…助けてくださって…ありがとうございます」
アネットはさっきの洗脳を促す電流のせいか、息を切らして疲労していた。
舌打ちするペガ星人。オリヴァンは余裕の態度を崩さない。
「問題ない。僕のスクウェアメイジクラスの魔法を使いさえすれば…」
「そのメイジって、こいつのこと?」
キュルケが杖を軽く振ると、彼女たちが入り込んできた入り口から数人ほどの、武装したメイジやガリアの魔法学院に通う学生が転がってきた。その総数は3人ほどだった。
「大方、あなたも隠れた代役を立てる形で…ライトニングクラウドを放った…と見るべきかしら?」
そう、オリヴァンはスクウェアメイジになど覚醒してはいなかった。あらかじめ別のメイジを3人用意し、彼らが互いに力を合わせる形であの時スクウェアクラスの魔法を放ったのだ。
実際、過去にウルトラセブンと戦ったペガ星人にも人間を強化させる技術など無い。当時防衛軍の狙撃の腕のトップだったソガ隊員ではなく、そのライバルだったヒロタ隊員を射撃大会で優勝させたテレキシスのような力、そしてその対価の支払いとして施した洗脳、後は円盤による攻撃くらいだった。
「あなたは何者?少なくとも、ハルケギニア
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