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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
誓い-ラグドリアン-part2/眠れる王子
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メフィストクローを突き出すメフィストを飛び越え、背後から彼の腕を捕まえ、前方へメフィストを投げる。難なく着地はされたが、立ち上がる好きにネクサスはメフィストの胸元を蹴り飛ばした。
その隙に彼は宙に飛ぶと、自らの体に回転を加え、光刃〈ボートレイフェザー〉をメフィストに向けて飛ばした。何発も放たれる光の刃を次々と避け、メフィストは力を込めた光弾をネクサスに撃ち込んだ。
「フッ!」
「グッ…!」
剣を盾代わりにして防ごうと試みたが、衝撃までは吸収しきれず、ネクサスは後方へ飛ばされる。地面に落下した彼に向かって、メフィストがメフィストクローの刃先を向けながら飛び掛ってきた。まずい、気がついたときにはもう、今の背中を地面につけた姿勢から奴の攻撃を避けられるタイミングを逃していた。ならばと、ネクサスはメフィストクローが突き刺さる直前、すばやく両腕を伸ばし、驚いたことにメフィストクローを素手で掴んだ。
「ほぅ…」
関心したようにメフィストは声を漏らすが、力を強めてネクサスを刺そうとする。相手の力が強まっていることを認知し、ネクサスもまたメフィストクローをつかむ力を強めて押し出そうとする。しかしそれはブラフ、ネクサスはメフィストを蹴り上げ、脱出した。
「シュワ!!」「グゥ…ッ!」
再度立ち上がったネクサスは宙を舞うメフィストに向かって飛び上がり、追撃に上から拳を叩き込んだ。地上に叩きつけられるメフィストと、地上に着地するネクサス。すかさず、立ち上がろうとしたところへメフィストの懐にまで接近しエルボーカッターで切りつけ、胸元を蹴りつけてから、もう一度距離をとる。後退時にとっさに抜刀に似た構えを取り、十字型に組んで、光線技〈クロスレイ・シュトローム〉をメフィストに向けて放つ。
「っぐぁ…!」
光線は、メフィストの顔に直撃した。防げなかったこともあってか、効果が見受けられた。顔を抑えながらもだえるメフィスト。さすがのメフィストも顔面はかなり応えたようだ。
メフィストはネクサスの方を向く。その顔は光線を受けた影響からか、焼けていておぞましい。まるで初代ウルトラマンのスペシウム光線を受けたダダのようだ。しかし、驚いたのはその次だった。
「…くっくっく」
「?」
「くくくく……ははははは……ふははははははははははははははは!!!!」
構えを取っていたネクサスは思わず構えを解きかけた。なぜか奴が…メフィストが笑い出しているのだ。それも酷く悪寒を促す不気味な…気持ちの悪い高笑いだった。
「いい、いいぞ!!期待通りだよウルトラマン!!貴様は合格だ!!」
光線で顔を焼かれ、黒く染まった、その顔を覆う左手の指の隙間からこちらをのぞき見ているその目は、光線が直撃した左目が血のように赤く染まっていた。何よりも鋭く、恐ろしい殺意を放ちながら。
ネクサス=シュウは相手
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