魔境-ミラーナイト-
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い。キュルケにあんな威力の炎を出せるなんて知らなかった。
しかし、キュルケはやれやれというように両手の平を返す。
「ああ、あれはあたしじゃないわよ。ま、いずれあれくらいの炎は出すつもりだけど」
「え?」
ほうけるルイズに対し、タバサが杖である方角を指す。
すると、ダークフィールドの遥かかなたの空から、赤い何かが飛んできているのが見えた。それは近づいていくうちに大きくなっていく…。
「ファイヤアアアアアアァァァァァァーーーーーーー!!!!」
とてつもない豪快な大声と共に、それ…赤く燃え上がる火球が、ミラーナイトとメフィスト、ゼロとネクサスの二組の間に割り込む形で落下した。
「…誰だ?」
落下の衝撃で巻き上がる砂煙から顔を避けるために顔の前に手をかざすメフィストが、気乗りしていたところに水を差されたかのように声を低くして言った。
その赤い火球は、人の形を形成し、炎をかたどる赤い巨人の姿に変貌する。
「お、お前は!!」
ゼロは思わず顔を上げて驚きを露にする。ネクサスも突然の乱入者を見て顔を上げていた。
その赤い巨人は、髪を掻き上げるように頭を撫で挙げ、ボウッ!と頭の炎を一瞬だけ着火させる。
「っしゃあああ!!良い子のみんなお待たせぃ!!
毎度(?)お馴染みの愛と正義を胸に抱く、炎の用心棒空賊グレンファイヤー様!!
ただいま参ッ上!!!」
遂にこの日、アルビオン王党派の敗北と同時に姿を消していた炎の空賊の一番槍にして用心棒…燃えるマグマの『グレンファイヤー』が帰ってきた。
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