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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
悪夢-ナイトメア-part2/新たな強敵
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おぼれ死んだ者もいる。ヒポグリフ隊隊長は勝ち誇るように笑みを浮かべた。ヒポグリフ隊は全員降りてたった今倒した敵のもとに駆けつけ、すぐにでもアンリエッタを取り戻そうと近づいていく。
しかし…次の瞬間彼らの表情は一変する。非現実的な光景のあまり恐怖さえ覚えるほどに。
「…な…なん…だと…!?」
一番向こうにいた、大男とアンリエッタを抱きかかえていたもう一人がいない。そして、二人の傍にいた怪しい者たちが、間違いなく殺害したはずにも拘らず立ち上がってきたではないか。
一体どうなっている!?ヒポグリフ隊の隊員たちは全員冷静さを失い、どよめき始めた。倒した賊たちは、中には四肢を切断されたものもいる。だがそいつも含め全員が立ち上がっているのだ。それも、身の毛がよだつほどの冷たい邪悪な笑みを浮かべながら。
「ひ…!!く、来るな!来るなあああああ!!」
杖をぶんぶんと振り回す隊員の一人が恐怖のあまり叫ぶ。目の前にいる、切り裂かれた喉をむき出しにする賊に向け、風の刃が炸裂する。しかし、間違いなく心臓を風魔法〈エア・スピアー〉で貫いたはず。だが…更なる恐怖が彼を襲い、そしてその恐怖が仲間たちにも伝染する。
今風の魔法を撃ったヒポグリフ隊員は目の前の光景を疑った。確かに目の前にいた喉を切り裂かれた賊を風魔法で攻撃したはずだ。なのに今自分の目の前にいるのは…。
「な、ぜ…だ…?」
自分と同じヒポグリフ隊員の仲間だった。心臓を貫かれ、口から血をふきながら彼は絶命してしまった。
「う、ぅうううあああああ!!!!」
頭を抱えて、風魔法を使ったその隊員は絶叫した。どうして?間違いなく賊を…倒したはずなのに蘇った賊を貫いたはずだ。だが今自分の魔法を受けて倒されたのは、自分の仲間だった。つい昨日まで、もうすぐ恋人と結婚するんだぜっと、ちょっと憎いのろけ話を魅惑の妖精亭で語ってきた友を、他でもない自分の手で!!恐怖の上に罪悪感も重なり、押しつぶされそうになる。が、まだ終わらない。現実は容赦なく彼を苦しめる。
今、彼に殺されてしまったはずのその男が、今度は自分を誤って殺してきた仲間の首を締め上げてきたのだ。憎悪と絶望に満ちた顔を、相手に向けながら人間とは思えないほどの力でぎぎぎ…っと締め上げていく。
「が、ああ…あ…」
彼らだけではない。再び立ち上がってきた賊を今度こそ抹殺しようと魔法を撃ったのに、実際に殺したのは自分と同じヒポグリフ隊の仲間。そして誤って殺したはずの仲間が、賊たちと同様蘇って相手を殺傷力抜群の魔法で攻撃していく。それを止めようと他の仲間が魔法でそのものを殺害・または気絶を試みたが、それでも相手は立ち上がり、さらに堂々巡りの如く続いていく。
「何をしている!!やめろ!!やめないか!!」
ヒポグリフ隊隊長が隊員たちに叫ぶ。一体どうしてこうなった?同じ思い
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