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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
悪夢-ナイトメア-part2/新たな強敵
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三人に礼を言うと、いったんジャンバードから降りて行き、自分の率いる銃士隊の中から捜索部隊を急きょ編成するため城に戻って行った。
「ぐ…」
彼女が去った直後、シュウは左腕を押さえて壁に寄り掛かる。
「シュウ!」
「あんた、大丈夫!?」
サイトとルイズが彼のもとに寄る。
「…実は、城の中でダークフィールドに飲み込まれて、犯人の刺客と予測されるビーストと遭遇して戦っていてな…その時噛まれたんだ」
「ダークフィールド?……じゃあ!!」
サイトはタルブの戦いの当時を振り返る。トリステイン軍とレコンキスタの両軍による戦争から、怪獣とウルトラ戦士の戦いに変わってしまい、その最中にあの闇の巨人に塗り替えられてしまった暗黒の空が脳裏に蘇る。
「やっぱり、あのファウストって黒いウルトラマンが、姫様をさらって行ったのね!許せない…!!」
ルイズがファウストに対して怒りを抱くが、シュウは首を横に振った。
「違う…ファウストじゃなかった」
「「え?」」



サイトたちが一度アカデミーに保管されているジャンバードへ向かっている数十分の間、アンリエッタのいない上層部からの命令を待つことなく出撃したヒポグリフ隊は、何としてもアンリエッタを取り戻そうと躍起になって、彼女を攫った犯人を追った。
今度こそ失敗は許されない。怪獣たちに全く歯が立たず、ウルトラマンたちに命を救われはしたが結果として手柄をも奪われた自分たちにとって、彼女を取り戻すことは大きな意味がある。そもそも自分たちが命に代えても守らなくてはいけない姫を賊の手に渡すなど世間に広まれば、最悪解散宣告を通達されてしまいかねない。これまで国と民を守ることを新庄としてきた自分たちにとって存在意義を強奪されるも同義なことを耐えられるわけがない。
「一刻も早く姫様を連れ戻すのだ!」
「「はっ!!」」
ヒポグリフ隊は一丸となって韋駄天の如く駆け出す。すると、目の前に数十名もの集団がこちらを待ち構えている様子で集まっていた。格好も自分の素顔を隠すための黒いローブで包み込み、見るからに怪しい。あいつらが姫を攫って行った者たちか。一番向こうにいる屈強な黒ずくめの大男の隣に立つ人物の腕の中に、姫様抱っこされている状態のアンリエッタが眠りについていた。
「姫様には当てるなよ!」
決して許すまいと、ヒポグリフ隊隊長は日の魔法フレイムボールを放ち、続いて部下たちもあらゆる系統の攻撃魔法で彼らを攻撃した。
土の魔法で賊の向こう側に壁を作って逃げ場を消し去り、自分たちの放った魔法の格好の餌食とする。魔法はまっすぐ賊に裁きの一撃を与えようと迫って行く。魔法は、爆音を巻き起こしながら賊の集団に直撃した。煙が晴れると、標的とされた賊たちは全員倒れていた。体を切り裂かれ、肌を焼かれ、中には口に水を突っ込まれて陸地でありながら
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