悪夢-ナイトメア-part2/新たな強敵
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まるで違う作りに目を丸くしていた。
「本当に、姫様の居場所がわかるの?」
一方でルイズはシュウに大丈夫なのか問う。
「今回の犯人は、間違いなく人間じゃない。そういった存在は大概その特異的な生命反応を持っている。そして今の姫は犯人と同伴させられている。ジャンバードの索敵機能を使えば、一定の範囲内の特殊生物の位置を特定できるはずだ」
「すげえ…まるでGUYSのフェニックスネストみたいだ」
「もう一度借りるぞ」
シュウは感心しているサイトにそういうと、置いてあったサイトのノートPCを起動、ジャンバードとの接続を確認すると、すぐに索敵機能を起動させた。すると、ジャンバードのモニター上に画面が映し出される。
「大まかな地図も完成…予定通りだな」
シュウがポツリと呟く。ジャンバードに、周囲の地形を機体から放射した波動で調べ上げ、自動で簡易地図を設計できるようあらかじめ加えていたのだ。
現在位置…『トリスタニア』と表示された地点から遠く離れた位置に、赤い点…特殊振動波を発する生命体の反応がキャッチされた。方角は南方の、湖を示す場所の近辺。
「見つけたぞ。この位置は…ラグドリアン湖か」
「ラグドリアン湖!?」
三人にシュウがそういうと、三人は驚く。ここからラグドリアン湖までかなりの距離が開いている。まだアンリエッタが誘拐されて時間がそれほど経っていないのに、賊はもうそこまで逃げ延びたというのか。これなら犯人が人間ではないということに信憑性がある。サイトとルイズにとっては、思わぬ形でルイズにとっての汚点的な思い出の場であるあの湖を再度来訪するとは思っていなかった。
しかし、すぐにルイズとアニエスはいぶかしむような目でシュウを見る。
「本当に、その位置にいるの?」
「私もミス・ヴァリエールと同意見だ。直接見てもいないのに敵の位置を特定できるなどにわかには…」
ルイズがそう言うと、アニエスも同調した。機械の存在がまるで浸透していないハルケギニア人の彼女からすれば、偵察部隊も派遣せずに敵の居所を知る道具の存在なんてにわかには信じられないのも無理はない。
しかしシュウは淡々と二人に言う。
「直接見てもいないからこそ、このポイントを調べる価値があるんじゃないか?何せさっきまで、姫がどこに連れて行かれたなんて全く分からないほど足取りの掴みに困っていただろ?」
言われてみれば、確かに…一体どうやって一気にこの短時間でラグドリアン湖にたどり着くことができたのか、本当にシュウの利用した索敵がうまくいっているのか、それらを確かめるためにも、まずは暗闇の中の僅かな一点の光でもある場所、ラグドリアン湖へ向かう必要がある。
「よくわからんが、姫様の足取りがつかめない今は止むを得ん。協力感謝するぞ。私はこれから後続部隊の編制に当たる。後で合流しよう」
アニエスは
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