暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
悪夢-ナイトメア-part2/新たな強敵
[7/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
へ出るのは…」
「位置を…知りたいのか?」
聞き覚えのある声が三人の耳に入る。声の聞こえた方を見やると、負傷した左腕を抱えるシュウが三人のもとに歩いてきた。
「シュウ!その傷…何があったんだ!?」
「さっき…少しな」
彼ほどの男が傷を負っての出現だったため、何かただ事ではないことがあったのは間違いない。サイトがシュウの傷を見ながら尋ねると、シュウは左腕を握ったままそう答えた。
「おそらく今回の事件は…黒い巨人が関係している」
「黒い巨人…まさか!?」
声を上げるルイズ。真っ先に三人の脳裏に、これまで自分たちの前、そしてタルブの戦いで出現しトリステイン軍を混乱に陥れた巨人…ダークファウストの姿が浮かぶ。
(あの鏡の奴だけじゃなく、ファウストまで絡んでいたってことなのか…!?)
サイトが現状にさらなる危機感を抱く。
「それは本当か!?」
「痛っ…」
アニエスがシュウの肩を握って詰め寄ると、シュウは今のが傷に響いてしまったのか、うめき声をあげた。彼女は負傷者相手に詰め寄りすぎたことに気付き、手を離した。
「す、すまん…しかし、なぜ例の黒い巨人が姫様を?」
ウルトラマンという存在によって抑止力が働いているとはいえ、なぜファウストがアンリエッタを直接狙ってきたのだろうか。その気になればすぐに表立って現れ、街で散々暴れ周りトリスタニアを壊滅させることだってできるはずだ。それとも、生け捕りにすることで、トリステイン貴族を従わせるための人質とする気なのだろうか?
「奴らの目的などどうでもいいだろう。今は、姫を助けるのが先じゃないのか?」
「…そうだな」
そうだ、アニエスにとっても、敵の目的などどうだっていい。その考えに同意した。
「まずは、アカデミーのジャンバードに向かう」
アカデミーの方角を指さしながらシュウが言った。
「ジャンバードって、タルブで回収されたあの飛行兵器?あんなもので何ができるのよ?そんなことより、まずはあんたの傷を癒した方がいいんじゃないの?」
ルイズの口からシュウを気遣うような言葉を聞き、シュウは少し驚いた。
「ほう…心配してくれるのか?」
「べ、別に!!いざって時に足を引っ張れたら困るだけよ!」
ルイズらしいお決まりの言葉を吐き、顔を赤らめた彼女は視線を背けた。
ともあれ、彼らは直ちにアカデミーで保管されているジャンバードまで急いだ。サイトたちはアカデミーにたどり着き、急ぎジャンバードのコクピットに入った。
「これが、レコンキスタがタルブ戦役で使っていた兵器の中…」
アニエスは外装からしてそうだが、ジャンバードの内部を見た時も驚いている様子だった。こんな手の込んだつくりの鉄の塊のような乗り物がハルケギニアに存在し、タルブの戦いで武人の姿になったり、ハルケギニア中に従来使われている、空を飛ぶ船とも
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ