暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
悪夢-ナイトメア-part2/新たな強敵
[6/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
も無理はない。これまでのトリステインで起き続けた超常的なことを体感しておきながら、賊の手に姫殿下を…我らの責任だ」
「……それで、姫様は?」
サイトの言葉でルイズは何とか落ち着きを取り戻し、アニエスに尋ねる。
「現在、先遣隊として魔法衛士隊ヒポグリフ隊が、続いて私の部下たちがあの方を追っています。ですが、犯人の足取りさえもつかめず今のところ犯人がどこに向かったのか見当がついておりません」
どうやらヒポグリフ隊は先遣隊として上層部は扱うことにしたようだ。だが、肝心の犯人の居所がわからないではお手上げだった。
「そんな、それじゃあどうしようもないじゃない!」
ルイズは声を上げる。賊がどこに消えたのかもわからないなんて…このまま手をこまねいていたら、最悪アンリエッタは自分を攫ってきた賊の手にかかってしまうことだって考えられる。
「もうじき女王となられる姫様が賊に誘拐されたと民衆に広まったら、トリステインは混乱するのは間違いないでしょう。表沙汰になる前に、なんとか我らの手で手を打ちます」
「私たちも探しに行くわ!」
「いえ、ミス・ヴァリエールは街に残っていてください」
自分も捜査に参加すると申し出たルイズだが、アニエスはそれを断った。いきなり捜査を断れては、ルイズは納得を示せない。
「なんでよ!?」
「姫殿下から、あなたが伝説の虚無に目覚めたとお聞きしております」
「…!」
どうやら、アンリエッタはアニエスが信用に足る存在と判断し、あらかじめルイズが虚無の担い手であることを伝えていたようだ。
「それほどの力を姫様のご友人であるあなたが手に入れた以上、姫様はあなたがその力を持つがゆえに危険が及ぶようなことを極力避けなくてはとおっしゃっておりました。その思いを無駄になさるのですか?」
「私だって姫様に忠誠を誓っているし、姫様を大事に思う気持ちは負けないと自負しているわ!お心遣いはありがたいけど、だからってそれに甘えるわけにはいかない!」
ルイズの決意は固かった。誰が何と言おうと、絶対にアンリエッタを助けなくてはならないと。
「アニエスさん。俺も捜査に参加させてください」
サイトも反対することはなく、自分も捜査への参加を願い出る。
「お前もか…」
「俺もルイズと同意見です。お姫様にはお世話になったことがありますし、ここで見捨てるのは嫌だ!」
何より、さっき自分を襲ってきた鏡の戦士のことも気になっていた。街中で突如自分を襲撃し、アンリエッタのいる城の中へわざわざ侵入して何かを企んできた。自分の正体判明にかかわるため、奴と戦ったことは敢えて言わなかったが、鏡の戦士が使ってきたあの能力…あの力があれば城に侵入することはたやすいはずだ。だとしたら、あいつが犯人である可能性が高い。
「しかし…賊の進行先も掴めてもいない今、迂闊に城下の外
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ