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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
悪夢-ナイトメア-part2/新たな強敵
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「ウワ!!?ヌアアアア!!」
アッパーカットに、背中にビンタ、そして胸部に蹴りを入れられ、ネクサスは吹っ飛ぶ。
数メートル先の地面に落下したところ、ガルベロスが再び火炎弾を、それも一発だけでなく何発も乱射してきた。ネクサスは立ち上がり、抜刀の構えのように左の腰に添えた両腕をスパークさせ、十字に組んで光線〈クロスレイ・シュトローム〉を発射、放たれていた火炎弾をすべて消し去り、ガルベロスにも被弾した。
だが、まだガルベロスはダメージこそ受けているものの、倒れるまでには至らなかった。寧ろ痛い一撃を食らって逆上したのか、さらに凶暴な雄叫びを上げながらかぎ爪をネクサスに向けて振う。アームドネクサスでガードするが、それと同時にガルベロスはネクサスの両腕をつかみ、彼を投げ飛ばす。地面にぶつかったところで立ち上がろうとした途端、更なる追撃に彼に掴み掛って動きを封じると、ガルベロスはその鋭い牙をむき出して、ネクサスの左の上腕に思い切りガブリついた。
「グアアアア!!」
今にも引きちぎってくるようなガルベロスの顎の力に牙が食い込み、腕の激痛が響いていく。このままでは腕が食い千切られてしまう。右腕のアームドネクサスを光らせると、ネクサスは右腕に強引に力を入れて右腕をガルベロスの手から引っこ抜くと、瞬時に〈シュトロームソード〉を発現させガルベロスの左の頭を切り付けた。
「ギウウウウオオオオ!!!」
悲鳴を上げながら、ガルベロスはついにネクサスを離してしまう。今のうちにとどめを刺してやる!ネクサスが剣の刀身を何十メートルにまで伸ばし、ガルベロスを一刀両断しようと剣を振り下ろした。
しかし…ガキン!!!!
「!!?」
剣が、ガルベロスに届く前に止まった…いや、止められた。ネクサスは思わぬ横槍によって邪魔をされるとは思ってもみなかった。
「デュ!!」
「ウワアアア!!?」
瞬間、ネクサスの腹に一発の光弾がゼロ距離で発射され、ネクサスを吹っ飛ばした。もろに食らった彼はよろよろと立ちあがり、邪魔をしてきた敵の姿を確認する。
その時、ネクサスは焦りに似た動揺を露わにせずにはいられなかった。
姿を現した『そいつ』は、ガルベロスと共にダークフィールドから姿を消す。支配者のいなくなったダークフィールドは、ポクポクと音を立てながら消滅していった。ネクサスは、ガルベロスに思い切り噛まれた左腕を苦しそうに押さえながら、城の廊下の真ん中にて膝をついた。
「ぐ…!!」
ガルベロスに噛まれた左腕が酷く負傷してしまっている。証拠に歯形が深々と残ってしまっている。城のあちこちから騒ぎ声が聞こえてくる。ここに留まると、自分が不審人物として捕まる可能性が高い。ネクサスは誰にも悟られないよう、城の外に出て変身を解いた。





屈辱。ただでさえこれまで出現した怪獣に一矢報
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