悪夢-ナイトメア-part2/新たな強敵
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「今日は城を開けておらん。お引き取り願おう」
「私はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。アンリエッタ姫殿下の女官よ」
いちいち前置きを置く暇はない。ルイズはアンリエッタからの許可証を門番に見せつけると、門番はすぐに気を付けした。
「し、失礼しました!公爵家のご息女だったとは…」
「いいわ。それより、城で一体何があったの?」
「そ、それは…」
門番の憂い顔を見れば、間違いなく何か悪いことが起こったのか一目瞭然だった。
「おお、ミス・ヴァリエール!ちょうどいいところに!」
城の方から、アニエスが現れルイズとサイトのもとに駆け寄ってきた。
「アニエス、いったい何があったの?なんで城がこんなにあわただしくなっているの?」
ルイズが真っ先に彼女に質問をぶつける。
「ミス・ヴァリエールなら、お伝えせねばなるまい…」
顔を悔しげに歪ませると、アニエスは二人に凶報を伝えた。
「アンリエッタ姫殿下が、姿を消されてしまった」
「なんですって!!?」
嫌な予感は、的中した。ここはトリステインの顔ともいえるトリスタニア城。国最高の警備体制が敷かれていたにもかかわらず…アンリエッタは誘拐されてしまった。ルイズの頭上に雷鳴が轟いた。
(こいつが、姫に悪夢を見せているということか)
ダークフィールド内、シュウが変身したネクサス・アンファンスはガルベロスと対峙していた。血に飢えた獣の如く、唸り声を上げながら、奴はこちらをじっと睨みつけている。
ガルベロスが吠えると、即座にジュネッスブラッドにチェンジしたネクサスは助走をつけ、空中回転も加えながらガルベロスに飛び蹴りを放つが、ガルベロスは右手で払うだけで彼を叩き落とした。地面に落下しすぐに立ち上がると、ガルベロスの右の頭の口に炎がたぎっていた。来る!ネクサスはすぐにガルベロスの頭上に飛び上がると、ガルベロスの口から火炎弾が放たれ、ネクサスが立っていた地面に着弾し燃え上がった。華麗に宙を舞いながらガルベロスの背後に立つネクサス。ガルベロスは後ろを取られると知ると、右の頭をぐるりと180度回転してネクサスの方を振り返ると、再び彼に向けて火炎弾を放つ。ネクサスは両腕のアームドネクサスを光らせ、高速移動技〈マッハムーヴ〉を発動、火炎弾を避けると同時にガルベロスの正面に立ち、ガルベロスの真ん中の頭に回転蹴りを入れた。蹴りを入れられ怯んだところ、さらにもう一発蹴りを入れるネクサスだが、ガルベロスは二度も食らうまいとネクサスが放ってきた左足の蹴りを払い、突進を試みてくる。正面から受け止めた彼は、右のアームドネクサスで思い切りガルベロスの真ん中の頭を切り付け、腹に蹴りを叩き込むと、お返しにガルベロスも両腕の爪を研ぎ澄ませ、ネクサスの体に斬撃を叩き込んできた。
「GRUAAA!!」
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