暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
追憶-レミニセンス-part2/忍び寄る影
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、こんな兵器を量産できる文明があったら、今頃怪獣や星人相手に苦労なんてしないはずだ。
「もっとも、こいつがどこからきたのかなんて、持ち主にしかわからないことだ。その持ち主であったアルビオン王家も、滅ぼされたそうだから、真相は闇の中…といったところだ。せめてこの機体の人工知能が回復してくれたら何かわかるかもしれないがな」
「…」
サイトと、ゼロはアルビオンで出会ったウェールズたち王党派や、グレンたち炎の空族たちの姿を浮かべた。自分たちが未熟だったばっかりに、みすみす星外の侵略者たちに支配された革命組織レコンキスタの手にかかってしまった。忌まわしい出来事だが、忘れてはならない。願わくば、自分たちの知らないどこかで生きていることを。
「とにかく、機能が最低限回復したのなら、専用の通信網を作ることができるかもしれない。平賀、あれを持ってきたか?」
「あ、ああ…これだろ」
サイトはシュウに言われ、持参してきたリュックを床に置くと、一機の機械を取り出す。
「相棒、その変な箱はなんだい?」
「ノートパソコンだよ」
デルフに尋ねられたサイトがすぐに答えた。ルイズによってこの世界に召喚されたときに持ってきていた、修理されたばかりのMYノートPC。それを渡されたシュウはデスクの上に置いて蓋を開き、デスクトップ画面を開く。その後、自身も持ってきていた、ナイトレイダー隊員服をしまうための収納ケースから、数本のケーブルを取り出した。さらに続いて、サイトのビデオシーバーと、自分のパルスブレイガーを傍らに置いた。
「平賀がそいつを持ってきたおかげで作業がはかどるな。
まずはこのパソコンから設計プログラムそのものを作る。その後は制作した通信プログラムを送り、この機体とこの二機の通信機器を繋ぐ」
「そうすりゃ、相棒とお前さんがいつでもどこでも連絡できるようになるってことか?」
「ああ」
「へぇ〜、んなちっこい箱でそんなたいそうなことができるたぁ、相棒はなかなかいいもん持ってるじゃねぇか」
「持ち主である俺よりも使いこなしてるのが妙に悔しいけどな」
シュウはインストールされていたプログラム設計アプリを開くと、目で追うには難しいほどの速度でキーを押しまくりだした。サイトは思わず息をのんだ。画面上では英語と記号の羅列にしか見えない。英語の成績が芳しくなかったサイトはそもそもアルファベットを見るだけでも目が滑りそうになるのに、シュウはそれら一つ一つを理解し、入力を続けている。これが本職の防衛チームの力なのか。
「…そういえば」
ふと、サイトはシュウを見ているうちに、一つの疑問を浮かばせた。
「あんたは、どうして今まで俺たちを助けてくれたんだ?」
「…急になんだ」
振り向かないままシュウは入力をつづけながらサイトに聞き返す。
「俺はさ、この世界が地球と同じ目
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