暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
追憶-レミニセンス-part2/忍び寄る影
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いうときは、そばにたった一人の知り合いである自分がいてあげなくてはならないのではないか。
「そろそろ戻った方がいいかな…?」
でないとルイズからの雷が落ちてくる…とはすでに分かりきったことなので敢えて言わなかった。ルイズは怒りっぽくもあるが寂しがり屋でもあったりする。その分後が怖いものだ。帰りたがるサイトに、ゼロが戒めの言葉をかける。
『おいおい、何言ってんだ。あいつからここに残るように言われてただろ』
シュウからここにいるように言われている。勝手にいなくなっては困らせてしまうのではないかと懸念があった。
「そのためにこの日ビデオシーバーとあいつの通信機の回線を繋げたじゃないか。大丈夫だって。もしものときは連絡がくるし、こっちからも送れるだろ」
『…まぁ、それもそうか。変身すれば、エネルギーを多量消費するけどテレポートを使って瞬間移動することだってできるんだ』
「そうなのか!?」
テレポートまで使うことができるとは、ウルトラマンというものはつくづくチートだよなぁ…とサイトは思った。
けど、それなら先に戻っていても問題はないかな。もう夜遅い時間だし、サイトは一度妖精亭に戻っておくことにした。
「ルイズへの言い訳、どうすっかな…」
ジャンバードから外へ顔を出したサイトは一人夜空を見上げながら呟く。帰ってきたらルイズにちゃんと弁明しておくか。一応スカロンにも出かけるようには言ってあるからわかってはくれるはずだとは思うが…もし、ルイズが許してくれなかったら?
「…やっぱここにいよっかな…でも…」
ルイズから食らう仕置きが怖くなり、ただでさえヘタレ具合が目立つくせにさらにいっそうヘタレになるサイト。悩んだ末、後が怖いならむしろ戻った方がいいかも…ということで結局いったん店の方に戻ることにした。街の方へ繰り出し夜道を歩いて妖精亭に戻ろうした彼は、町中に流れる水路の水に目をやる。深い堀の底を流れる水の水面に、月の光が反射していてとてもきれいだった。それだけならまだよかった。
だが、次の瞬間、彼はあり得ないものを目にした。彼が水面に目をやり、月明かりで照らされた自分の顔を見てみると、妙なものが水面に映っているのを目にした。
「…!?」
『…!まずい!避けろ!』
ゼロの警告が飛んだ途端、サイトは咄嗟に歩いていた方向へ飛び退く。彼が避けると同時に、一発の赤い光刃が飛び、後ろに立っていた木を切り落としてしまった。
「な、なんでぃ今のは!」
デルフもまさか、水路の水面から不意打ちが飛ぶとは思いもしなかったのか驚いていた。しかし指令上に驚くべきことがある。
(今の攻撃は一体なんだったんだ!?水の中というより…)
さっき攻撃が飛んできた瞬間のことを思い出す。川を覗き込んだ時、水面に間違いなく異形の存在が…人の形に似たシルエットがわずかに映ってい
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