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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
妖精亭-フェアリーズハウス- part6/ゼロVS蠍怪獣
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ようと四苦八苦することになった。



その後、チュレンヌは銃士隊によって逮捕され、拷問のごとき尋問を受けることになった。なぜ彼がアンタレスを部下として雇っていたのかも、これから知ることとなるのだろう。
屋敷の家宅捜索も銃士隊の手によって強制的に行われ、彼がアンタレスの力で脅し従わされていた平民の女たちも全員解放された。その中には妖精亭の従業員だった女の子もおり、再び仕事仲間たちと再会できたことを、仲間たちと喜び合ったのだった。


……まただ。
ウエストウッド村にて、子供たちがそろそろ寝始めた頃になってもシュウが戻ってこないままの時、テファはまだ起きてシュウの帰りを待っていた。
彼を迎えに行こうか迷ったが、またひと騒がせしてしまう恐れがあったし、マチルダがある種の監視役になっているのでそれが許されなかった。
もう遅いし、そろそろ寝ときな。姉からそういわれて寝床に入ったとき、また妙なヴィジョンを見た。今度は…見るからに不気味な雰囲気を漂わせる黒い巨人と以前自分を助けてくれたりヤマワラワを止めてくれたウルトラマンが対峙する姿。なぜこんなものが見えるのだろう。とてもリアルで鮮明で、とても恐ろしくて痛々しい。そして、どこなのかも想像できない真っ暗な世界の中で二人が争い合っている。
なぜこんなものが自分に見えるのだろう。思えば、見えていたのはあの時もだった。シュウが盗賊たちからたった一人で自分を助け手に来てくれた時、彼が自分を逃がすためにあの化け物たちの気を引きながら森の中へ消えた後、化け物たちが一つに集まって、初めて銀色の巨人…ウルトラマンを見て、彼が突然光で自分もろとも化け物を包み込んで姿を消した。姿はもう見えない。そのはずだったのに…。
(どうして、ウルトラマンが見えていたんだろう…)
不思議な光に満ちた荒野の中で、あの化け物とウルトラマンが戦う姿が、自分の目にはっきりと見えていた。理由はわからない。
……いや、確かシュウを召喚した後、思い当たることをマチルダが教えてくれたはずだ。

――――使い魔は主の眼となり耳となる。

思えば、マチルダについてもテファにとっても不審な点があった。
以前、村にサイトたちが偶然にも訪れてきたときのことだ。
このウエストウッド村にとって客が来訪することは珍しいことだった。ルイズがハルケギニアにすっかり根付いてしまった、エルフは始祖の敵であるという認識のせいで一時は大ごとになりかけたものの、最後にルイズはテファのことを責めなくなった。その後は特に積極性のあるキュルケが率先して、テファにとって初めての、同年代の子たちとのガールズトークを楽しむことができた。
でも、そうなる前…。サイトたちはマチルダの姿を見た途端、まるで親の仇を見るような目で彼女に武器を構えてきた。マチルダも杖を構えてそれ
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