妖精亭-フェアリーズハウス- part6/ゼロVS蠍怪獣
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わかりだし」
ルイズはうぐ…と息を詰まらせる。そこまでバレバレだったとは思いもしなかった。
「何年もこの店やってるんだから、人を見る目は一流よ。けど安心なさい。ここには仲間の過去の秘密をばらすような子はいないから」
スカロンがウィンクしながら言うと、店の妖精さんたちが一斉に頷いて見せた。みんなジェシカ同様鋭かったのだ。
「そういえば、平賀君はどこに!?」
ハルナがふと周囲を見渡すと、サイトの姿がまだないことに気付いた。ルイズやシエスタ、そして妖精亭のみんなも彼がいないことに不安を覚えた。
「もしかして…さっきの戦いで怪獣に…!」
女の子たちの一人がそんなことを呟いてしまう。
「そ、そんなわけ…」
その一言にルイズが反論しようとすると、ゼロとアンタレスが戦っていた町はずれの向こうから、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「サイト!」「平賀君!」「サイトさん!!」
ルイズたちの顔に笑みがこぼれた。が、ルイズは自分の顔がゆるんでいたことに気付くと、照れていつも通りのツンツンした表情に無理やり切り替える。何顔を緩ませてるのよ私ったら!べ、別にあんな使い魔が返ってきたところで、別にうれしくないんだから!
一方でハルナはサイトに飛びつきたかったのだが、今の自分は熱を出していた。怪獣が現れたから無理をして避難を試みていたから外に出ているのだが、迂闊に今の容体でサイトに近づくと病気を移しかねないのでぐっとこらえた。
「ご無事でよかったです!サイトさああ…」
しかしそんなルイズや、他の女の子たちに支えられているハルナを尻目に、真っ先にシエスタが駆け寄ろうとする。抜け駆けされた二人はシエスタを最初は驚いた眼で、そして瞬時に敵意丸出しのまなざしで睨んだ。次はおそらく、シエスタがサイトの胸にダイブする光景…のはずだった。
「「「サイトくうううん!!」」」
「うごぉ!?」
「へ?」
シエスタさえも跳ね飛ばし、妖精亭の女の子たちが一斉にサイトに駆け寄ってきたのだ。一方で、いきなり女の子たちから囲まれたサイトは突如の出来事に目が点になった。
「サイト君ありがとう!サイト君のおかげでお店が壊されなかったわ!」
「大丈夫、怪我はない!?」
「怪獣に立ち向かってた時のサイト君、すごくかっこよかったよ!!」
「ウルトラマンもかっこよかったけど、まるでイーヴァルディの勇者みたいだった!」
「あ、あはは…」
サイトは思わず顔を緩ませていた。これまで女の子にモテたためしなんて全くなかった。地球にいた頃だって、ハルナとは確かに仲のいいクラスメートだったとはいえ、一緒のクラスにいる女子と男子がたまたま仲良くなっただけの話で、決して自分がモテるはずがないとばかり思っていた。けど…はっきり
このときのサイトは悟った。
(モテ期キタ━━━━(゚∀゚)━━
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