妖精亭-フェアリーズハウス- part6/ゼロVS蠍怪獣
[3/14]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
と、サイトとアンタレスの進行方向は街の外に向かっていた。
「それにしても、シュウの奴どうしたんだ!?あいつはこういう時出てきてくれるような気がしたんだけど…」
サイトはふと、シュウの存在を思い出す。彼は怪獣の出現をあらかじめ先んじる不思議な特技を持ち合わせていた。怪獣が出現すると、必ずと言っていいほどその場に現れて力を貸してくれていた。けど、今回は彼の気配がない。一体どうしたというのだ。できれば彼のウルトラマンとしての最大の特徴にもとれる〈メタ・フィールド〉に誘い込めれば街の被害を心配しなくてもよかったのだが…。
『これ以上奴に暴れられると被害が拡大する!サイト、今はシュウのことは忘れろ!俺たちで奴を食い止めるんだ!』
そうだな…本来歴代の地球防衛軍は、メタ・フィールドのような被害を最小限に抑えることについてチートさを誇る技に頼ることなく、多くの人たちを救ってきたのだ。ならばゼロの言うとおり、自分も同じ世界の人間として、それに倣おうじゃないか。
「わかった!」
サイトはさらに走り続けて二丁の銃を用いてアンタレスを攻撃し続ける。しかしアンタレスも撃たれっぱなしではいられず、サイトに対してかぎ爪を振り下ろす。その拍子に街の建物がいくつか取り壊され、その破片がサイトに降りかかる。レンガ造りの家もある。その家の破片であるレンガが人に当たったりすると大変だ。すると、そのレンガがサイトに降りかかる。
「相棒!」
サイトがとっさにデルフを引き抜いてそれらの瓦礫を切り落とす。だがすべてを振り払うことはできず、アンタレスのさらなるかぎ爪攻撃がサイトを襲う。それを見越して、ルイズがとっさにエクスプロージョンを発動、タルブの時ほどの威力はやはり出なかったが、サイトの危機を救うには十分だった。ルイズの魔法による爆発が起こり、アンタレスが怯んだ。
すでに自分たちは町はずれのすぐ近くにいる。変身するなら今だ!
「デュワ!」
サイトは折りたたんでいたゼロアイを開くと、直ちにそれを目に装着、たちまち彼の姿はマスクと青・赤の体に包まれ、巨大化した。
「ウルトラマンゼロだ!!」
ウルトラマンゼロの登場である。彼の出現に、街の人たちは希望を見出した。
さあ、第二ラウンド開始だ!
ゼロは手始めにアンタレスに掴み掛り、巴投げによってアンタレスを街の外へと送り出した。これで街から外へと出ることができた。ただでさえ街の復興にも手間がかかるのは地球とも同じだ。街に被害を出さない場所で戦うのがずっといい。
ゼロに投げ飛ばされたアンタレスは立ち上がり、ゼロにかぎ爪を振り下ろすと、ゼロはバック転して距離を置く。アンタレスが尾を振り上げ、その尾の先にある牙でゼロを突き刺そうとしている。あの尾のせいで多くのトリスタニアの街の人たちが酷い目にあわされた。しかもチュレンヌとい
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ