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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
妖精亭-フェアリーズハウス- part5/嵐を呼ぶ徴税官
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ら、よりによってジェシカに手を出そうとしてたなんて…」
「平賀君のエッチ…少しでも早く治そうって静養してたのに」
女性陣の冷たい視線に見降ろされ、それ以上サイトは何も言えなくなる。
「シエスタ、ちゃんとハルナを看病したげなさいよ。病人と一緒に男殴るとか、無茶させ過ぎでしょ」
「…仕方ないわ。これもサイトさんが悪いんだもの」
「う、だって…その………」
シエスタだけならまだしも、病人のはずのハルナまで一緒になってサイトに一発ぶったのを許したことにジェシカは難色を示す。余計に病気が悪化してしまうじゃないか。もっとも、なぜ二人がこんなことに至ったのかその理由をすでにジェシカは感知し面白がっていたのだが。
(やれやれ、サイトも隅に置けないわね)
むすっとするシエスタとハルナを見て、ジェシカは笑みを浮かべると、今度はルイズの方を向く。
「ねえルイズ、仕事は?まだ途中でしょ?」
「ふ、ふん。あんたこそうちのバカ犬に構ってる暇あるわけ?」
サイトを引きずりながら店の裏方に連れて行こうとするルイズは、ジェシカに対して敢えて余裕の態度をとってみせる。自分は気持ちを切り替えて客に対応し始めた結果、チップがいい具合にたまり始めていたのだ。しかしジェシカはさらに余裕の笑みを返す。
「あたしこの前のチップレースで160エキュー70スゥ8ドニエためたわ。あんたは?」
「……」
ルイズは黙る。確かに今回は持ち直してはいるが、出だしの悪さが災いしてとてもジェシカの溜めたチップ枚数には届いていない。ジェシカは二位の女の子とも半分ほどの差をつけていたのでずいぶんと余裕だったのだ。
「まあ、あんたみたいなガキにしては頑張った方よ。最初はお客に暴力振るってたからね。こっちからしても迷惑な子だったけど、基礎くらいは身についたじゃない。
最も、もうすぐチップレース期間は終わるし、それまでにあたしより稼げるとはとても思えないわね」
「が、ガキじゃないもん!16よ!」
「うそ、あたしと同じ?」
この様子だと、ジェシカも16歳、シエスタとはひとつ年齢差がある程度だった。…が、自分とルイズの胸を見比べしてぷぷっと笑った。それに気づいてルイズはちょっぴり悔しくなって涙目になる。とりあえずサイトの頭を踏みつけながら胸を画し、ジェシカに睨みを利かせる。何よ!胸が大きいくらいで人をガキだのミジンコだの…。
「…いいわ、そこで見てなさいよ!あのビスチェを着て、客を全員私に夢中にさせてやるんだから!」
そういってルイズは仕事に戻って行った。そしてさっきの調子を続けてチップを集めて行った。
「あの子、魅惑の妖精ビスチェが優勝賞品だってこと忘れてない?」
監督者としても、せめて迷惑行為だけはしないでほしいと願うジェシカだった。
「そういえば…」
ふと、彼女はさっきサイトに女の
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